仏壇の衣替えについて

仏壇の衣替えとは、季節に応じて、仏壇の装飾品である荘厳具(打ち敷)を取り換えることです。春と秋、それぞれのお彼岸の頃合いを境目として、夏物と冬物を取り換えます。

季節ごとに、どのような打ち敷を選び、使うべきなのでしょうか。また、そもそも打ち敷という仏具にはどのような意味があるのでしょうか。

この記事では、打ち敷の由来や種類、お手入れの方法など、さまざまな情報を交えつつ、仏壇の衣替えについてご紹介します。

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仏壇の衣替えとは?

普段生活をする上で、クローゼットなどを衣替えすることがあると思います。それと同様に、季節の変わり目には、仏壇も衣替えを行いましょう。

衣替えと言っても、何か大がかりな作業をするわけではありません。仏壇の衣替えとは、須弥壇や上卓、前卓、前机などに掛ける荘厳具(打ち敷)を、季節に応じたものに取り換えることを言います。打ち敷とは、美しい色や模様で装飾の施された布製の仏具のことで、仏壇に飾る敷物です。形や大きさ、色や柄など多種多様なものがあります。薄手の夏物を6月から9月の彼岸入りの頃まで飾り、9月の彼岸から翌年の5月までは、厚手の冬物を飾るようにします。

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荘厳具(打ち敷)の由来

昔、お釈迦様が説法をされる際には、冷たい床や地面、石の上などにそのまま座っていました。それを見かねた弟子たちは、お釈迦様が座る場所に、いろいろな布や自分たちの着物を敷くようになったそうです。これが、打ち敷の由来と言われています。また打ち敷には、如来様やご先祖様の霊が舞い降りる所に敷く敷物、あるいは御衣という意味合いもあります。そのため、人間の衣類や敷物と同じように、季節に応じて夏物と冬物を切り替える衣替えが必要なのです。

打ち敷はいつ使うもの?

基本的に、平時には仏壇へ打ち敷を掛けておく必要はありません。お彼岸やお盆、お正月、年忌法要などの仏事の際にのみ使うものと考えておけばよいでしょう。仏事の時以外も掛けっぱなしにしておいて特に差し支えはありませんし、実際そのようにされているご家庭も多くあります。しかし、打ち敷は本来、正式な仏事の時に使うものです。思いがけず汚れたり破損してしまったりして、必要な時に使えない可能性を考えるなら、平時は仏壇へ掛けずに大切にしまっておくのがよいでしょう。なお、打ち敷の掛け方や使い方、使うタイミング等については、各宗派で大きな違いはありません。

打ち敷の種類

打ち敷には、大きく分けて三角形と四角形、二つの系統があります。どちらの系統を使うかは宗派によって異なりますので、ご自宅の宗派を確認しておきましょう。三角形の打ち敷は浄土真宗や真宗大谷派、四角形は浄土真宗以外の宗派で用いられることが多いと覚えておくとよいでしょう。また、敷く場所に応じてサイズもさまざまなものが用意されています。サイズを選ぶ際には、仏壇自体の大きさではなく、打ち敷を敷く上卓や前卓の寸法に合わせます。サイズを間違えてしまうと、しかるべき場所に敷くことができない場合もありますので、卓の幅は事前に必ず調べておきましょう。なお、一部の地域では仏壇に卓を使用しない場合もあります。そういった地域では、卓がそもそもありませんので、仏壇自体の寸法が打ち敷の大きさの基準になります。

宗派によって、色や柄、宗紋などについては多少の決まりや制限があることもありますが、その範囲内であれば、どのようなものを選んでもかまいません。仏具店などで打ち敷をお買い求めの際に、ご自宅の宗派や宗旨を説明すれば、適したデザインのものを選んでもらえるでしょう。

打ち敷の価格

打ち敷には、1,000円前後のお手頃なものから、高価なものになると数万円~数百万円のお値段が付く正絹製、手刺繍、西陣織手縫いの最高級品まであります。一般のご家庭であまり高価な打ち敷を用意する必要はありませんので、実際に仏具店でさまざまな打ち敷をご覧になった上で、納得の行く品質とお値段のものをお選びください。

打ち敷のお手入れ方法

冒頭でも少し触れましたが、打ち敷は「荘厳具」です。その名の通り、仏事に当たって仏壇を美しく荘厳に飾り、格式を高める道具という意味合いがありますので、常に美しく清潔にしておきたいものです。

とはいえ、打ち敷にはさまざまな材質や製法のものがあり、中にはご家庭でのお手入れが難しいものもあります。お手入れが必要になった場合は、まずはお近くの仏具店に相談してみましょう。汚れやシミが付いてしまったり、色あせが起きたりした時でも、専門の仏具店に手入れを依頼すれば、新品同様に仕上げてもらえるはずです。もちろん、お手入れではどうしようもないほど状態が悪くなった場合には、買い替えも検討しましょう。

まとめ

仏壇の衣替え(打ち敷の取り換え)や、荘厳具のひとつである打ち敷の種類、由来などについてまとめました。仏壇を美しく飾り、格式を高める打ち敷は、その見た目に加え、宗教的な意味でも大切なものです。一度掛けたら掛けっぱなしにするのではなく、折に触れて衣替えやお手入れをするよう心がけましょう。

荘厳具(打ち敷)をはじめ、仏壇の衣替えについてご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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