仏壇の移動・引越し方法

仏壇はずっと同じ場所に置いている家庭がほとんどで、基本的に移動させないのが望ましいです。しかし、移動しなければならない事情もあるでしょう。

本尊やご先祖を祀ってある仏壇は、通常の家具とはその扱いはやや異なります。移動の際に気を付けなければならないこともあるため注意が必要です。

ここでは仏壇の移動・引越し方法について詳しく解説していきます。

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仏壇の移動が必要になる事情

仏壇は長く使うものです。その分、何度かは移動させなければならない機会もあるかもしれません。どんなときに仏壇の移動が必要になるのか見ていきましょう。

家の引越し

現在住んでいる住宅に仏壇を置いていて、引越しをする場合には、仏壇も一緒に新居に運び込むことになります。

賃貸住宅に住んでいる人が新築で家を建てた場合や中古住宅を購入した場合などです。

また相続の際に実家の仏壇を承継するような場合にも、仏壇を移動します。

建て替え

実家などに仏壇を置いているケースでは、家を引っ越すことはあまりないでしょう。

しかし、家の建物が古くなってくると、建て替えをすることがあります。

古くなった家を一度壊してから新しく家を建設するため、工事期間中は家財道具をすべてほかの場所に移動させなければなりません。

当然のことながら、仏壇も移動させます。

住んでいる人も仮住まいを用意して一時的に引っ越すため、家財道具も仏壇も仮住まいに一時保管するケースが多いです。

新居が完成した後に引っ越すため仏壇も2回移動することになります。

また、仏壇専門の引越し業者なら、仏壇を預かってくれることもあります。

部屋のリフォーム

部屋をリフォームするときにも、仏壇を移動させなければならないことがあります。

リフォームする部屋が仏壇を置いている部屋なら、ほかの部屋に移動させるでしょう。

今後は移動した先の部屋にずっと置いておく予定なら、1回の移動で済みます。

リフォーム後の部屋に置いておくのであれば、2回移動させなければなりません。

片付けなど

部屋の片付けや大掃除をするときに、仏壇も少し移動させることがあります。

仏壇を動かしてみると、綿ぼこりなどのゴミが非常に多くたまっていることが多いです。

物を落として仏壇と壁の間に入って行ってしまったようなときにも、仏壇を動かす機会はあるかも知れません。

仏壇の移動で供養が必要な場合

仏壇を移動させる際に供養を行わなければならない場合があります。

では、どんな移動の仕方をするときに供養が必要なのか見ていきましょう。

引越しする場合

仏壇を購入した際には、開眼法要(魂入れ)を行います。魂を入れることで、仏壇は一般的な物から、手を合わせる対象になると考えられています。

そのため、家の外に仏壇を出す場合には、今度は魂をいったん抜かなければなりません。

お寺の僧侶に依頼して閉眼供養(魂抜き・お性根抜き・御霊抜きとも言います)をしてもらいます。

家の外に出して移動させるときというのは、主に引越しをするときですが、新居に運び込んだ後には、改めて開眼法要を営み、魂入れを行います。

同じ敷地内にある別家屋(離れなど)への移動

敷地の広い家だと同一敷地内に離れを設けている場合もあります。

母屋に置いていて仏壇を離れに移動させることもありますが、この場合にも供養が必要です。

敷地や建物の所有者が同じであっても、いったん外に出ることになるため引越しに準じた扱いになります。同一敷地内であれば移動に時間があまりかかりません。

そのため、閉眼法要と開眼法要は1日で済ませるのが一般的です。

僧侶に2回来てもらうよりは、移動中は少し待っていていただき、一度に行った方が僧侶にとっても都合がいいでしょう。

法要の必要については、菩提寺やご家族の考え方によっても異なります。迷ったときには、お寺、または仏壇仏具店に相談してみましょう。

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仏壇の移動で供養が不要な場合

仏壇を移動させても供養を行わなくて済む場合もあります。

では、どんな移動なら供養なしで済むのか見ていきましょう。

同じ家屋内での部屋間の移動

家の外には出さずに、同じ家の中で別の部屋に移動する場合には特に供養は必要ありません。1階から2階へ移動するときや、リビングから別の部屋に移動させるような場合です。

ただ、仏壇の取り扱いには十分に注意して行いましょう。

線香を上げて拝んだ上で、ご先祖に対して一言断ってから移動するのが丁寧です。移動後にもご先祖に移動が済んだ旨を報告しておきましょう。

また、位牌やご本尊様を運ぶ際には、白い布などで包むのが望ましいといわれています。

同じ部屋の中での配置変え

同じ部屋の中で仏壇を移動させるときにも、供養は必要ありません。

線香を上げて、ご先祖に一言断った上でそのまま移動させましょう。

位牌やご本尊様を動かすときにも、特に白い布で包まなくても問題ありません。

仏壇の引越しの礼儀作法

仏壇の移動はどんな日に行えばいいのか、どんな点に気を付けて運び出せばいいのか見ていきましょう。

日柄は大安がよい?

特別なことを行うときには六曜を気にする人が多いでしょう。六曜というのはカレンダーに書いてある大安や仏滅、友引などのことです。

本来、仏教の教えとは関係がありませんが、習わしを大切にしたいということであれば、仏壇の引越しの日取りも、すべてのことに関して吉日とされている大安の日を選ぶのがよいでしょう。

運び出し・運び入れの順序

運び出すときには、あらかじめ閉眼法要を済ませた上で、仏具を取り外してから運び出します。取り外した仏具は丁寧にさえ扱えばほかの荷物と一緒に運んでも問題ありません。

また、仏具を取り外す前に写真を撮影しておくといいでしょう。

そうすれば仏具を元に戻すときに、配置が分からず困ることはありません。

新居に運び入れたら、設置予定の場所に仏壇本体を置きます。しっかり固定してから取り外した仏具を元に戻します。その後、僧侶に来てもらって開眼法要をするという順序です。

引越しの際には、仏壇がほかの荷物よりも後に旧居を出ます。そして、最初に新居に入れるのが正しい作法といわれています。そうすることで、ほかの荷物の出し入れをしている最中に仏壇をトラックの中に放置せずに済みます。

やってはいけないこと

仏壇をトラックで運搬する際に、横に倒して積むのは避けましょう。

縦の状態のまま倒れないように固定して運びます。本尊様や位牌、遺影などは業者のトラックで運ぶのではなく自分で運ぶのが望ましいです。

仏壇引越しの移動手段の種類

実際に仏壇の引越しをする際にどのようにして行えばいいのか、移動手順を見ていきましょう。

事前準備

仏壇の引越しをする前に閉眼法要を行います。

寺院の都合などもありますので、引越しが決まったらなるべく早めに、菩提寺に依頼しておきましょう。

実際に供養を行うのは引越しの1週間前から前日くらいまでの間が一般的なようです。

供養が済んだら、写真を撮影してから仏具を取り外して荷造りを行います。

自分で行う場合の手順

自分で仏壇を運び出す場合には仏壇と、新居での設置場所などのサイズを測っておく必要があります。

幅と高さと奥行きの3辺を測ります。

大型の仏壇の場合には、出入り口のサイズもあらかじめ測っておくと、当日慌てません。運び出しと運び入れが無理なくできることを確認してから移動させます。出入り口のほかに、廊下や階段なども無理なく通れるかどうか確認しておくとよいでしょう。

仏壇を運ぶときには滑り止め付きの軍手を使用して、2人以上で行いましょう。

新居で仏壇を設置したら、写真を見ながら仏具を取り付けます。

そして、僧侶から開眼法要をしてもらいましょう。

依頼する場合の依頼先

仏壇の引越しは販売店か仏壇専門の引越し業者に依頼するのがいいでしょう。

仏壇の扱いに慣れているので、安心して依頼できます。

一般の引越し業者に仏壇の引越しを依頼すると断られることもあります。また、断られなくても、一般の引越し業者は仏壇の扱いにはあまり慣れていないこともありますので注意が必要です。

注意点

仏壇を輸送するときには仏壇を横にしたりうつ伏せの状態にしたりするのは避けましょう。

縦のまま車に積めない場合には、仰向けにして乗せます。

また、仏壇が大きすぎる場合には、自分で運ぶのはやめておいた方が無難です。仏壇は高価なものが多く、もしも傷がついたり、壊れてしまっては大変です。さらに重量があるものも多いです。無理はせず、専門家に任せられるところは、任せた方がよいでしょう。

仏壇の引越しを依頼する場合の費用

仏壇の引越しをする際にどのくらいの費用がかかるのかおおよその目安を見ていきましょう。

自分で行う場合

自分で仏壇を運び出す場合には、大きな費用は特に掛かりません。ただし供養の際にお寺にお布施をお渡しします。お寺との関係もありますが、数万円程度と考えておきましょう。

そのほか、軍手や梱包材などが必要ですが数百円から数千円程度でしょう。

そのほか、移動手段にかかわるものです。距離が長ければガソリン代も考慮しておく必要もあります。

依頼する場合の費用

仏壇の引越しを業者に依頼する場合には、事前に見積もりを取ります。ホームページなどで「いくらから」とうたっているものもありますが、仏壇の大きさや移動距離によって異なります。サイト等で出されている金額には条件や制約もあるので、きちんと確認しましょう。

費用に影響する要素

自分で運ぶ場合も依頼して移動させる場合も、移動距離が費用に大きく影響します。

依頼する場合には仏壇の大きさや種類によっても金額が違って来るでしょう。

大きな仏壇は相応に料金が高いです。

扱いが難しい金仏壇も料金を高めに設定している業者が多いです。

引越し時期も費用に影響することがあります。

仏壇の引越し業者の選び方

仏壇の引越しが必要になった際には、まず仏壇を購入した仏壇仏具店に相談しましょう。古くからある仏壇で、どこで購入したかわからない場合には、近隣の仏壇仏具店や、菩提寺などに相談してみましょう。移動距離が長い場合には、仏壇専門の引越し業者に依頼します。

また家の引越しも行うのであれば、ほかの家財道具を依頼する引っ越し業者に、仏壇の引っ越しもできるかどうか、確認します。費用面を重視したいのであれば、一般の引越し業者で仏壇の引越しに対応しているところを選んだ方が全体的には抑えられるかもしれません。

いずれの場合も、きちんと見積りをとって、比較検討しましょう。

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