仏壇の役割とは?家族や自分の心の悲しみケアと見直される仏壇の意義

仏壇は、家族の心のつながりを確認することに役立ちます。

少し前まで、お仏壇の前でご本尊様に手を合わせる行為は日本人にとって日常的な行為でした。現在では仏壇を持たない家庭も増えてきていますが、亡くなった家族やご先祖様を供養したいと願う気持ちに時代の変化は関係ありません。

仏壇での供養が必要になったときに備え、仏壇がもつ役割について理解を深めておくことをおすすめします。

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仏壇の役割とは?

仏壇には供養以外にもさまざまな役割がある

①深い悲しみを癒す

愛する親族を失ったときに感じる、特別な悲しみを「悲嘆(グリーフ)」と呼びます。グリーフは、人によっては5年も続きます。最近では、この悲しみを癒すこと(グリーフケア)の重要性が認識されるようになってきました。

悲しみを乗り越えるには、まず悲しみと向き合う必要があります。仏壇の前で亡くなった親族と対峙することは、亡くなった親族との関係を捉え直すよい機会となるでしょう。

②家族のつながりを深める

核家族化が進む中で、「個族(一人所帯)」が増加しています。価値観の多様化により、家族内の個々人が自由な価値観を持てるようになった一方で、世代間の共通の話題は減っています。お互いの価値観の違いを認め合い、本当のつながりを見いだすためには、きっかけが必要です。

その意味で、仏壇は「家族のつながる場」そのものです。普段は一緒に住んでいない親族も、仏壇に並んで向かい合うことで、そのつながりを確かめ合うことができます。家族間の絆を再確認することで、お互いへの思いやりを強めるきっかけになるでしょう。

③子供の情操教育をサポートする

情操教育では、目に見えないものの価値を考え、尊重することの重要性を教える必要があります。子供にとって、仏壇はご先祖様や祖父・祖母・親族や親戚の人生や価値観を知るきっかけになります。

また、身近な家族が仏壇に祈る姿から、家族への信頼や、他人に対する慈愛の心を学ぶことができるのです。上記の理由から、子供の感情面・情緒面の発育のために、仏壇購入を検討される方は増加傾向にあります。

④仏教的な学びが得られる

仏教の教えは過去の遺物ではなく、仏教に対する関心・評価は、今も世界中で高まり続けています。現在は、行き過ぎた個人主義や利己主義、拝金主義、物質的な快楽主義に対する反省が求められる時代です。

他人との競争に明け暮れる生活に疲れ、内面の豊かさの充実を求めている方も多いのではないでしょうか。仏壇に向かい合う時間は、自分自身を見つめ直すチャンスです。仏壇との暮らしの中で仏教的な学びを取り入れ、自らの心を豊かにしていくことができます。

仏壇を持たない人が多くなっている

都市化や核家族化が進む現代においては、仏壇のある意味というものが、とかく軽視されがちでした。また特に都市における住宅事情が、仏壇を置くようなスペースを許さないといったことも、仏壇離れに拍車をかけていました。

地方から都会に出てきた人の家庭などでは、「実家に仏壇があるからいらない」とか「身近な家族で死んだ人がいないから実感がわかない」といった理由で、仏壇をもつ必要性が感じられないため、持たない人も多いのです。

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再評価される仏壇の役割

しかしこれまであまり顧みられなかった仏壇の役割が、最近ようやく見直されつつあるのです。新聞の家庭欄や雑誌などで、仏壇の役割というものがしばしば取り上げられるようになりましたが、これは以前はまったく見ることのできなかった傾向です。

それではなぜ仏壇というものが、あらためて注目を集めているのでしょうか。
最大の理由は、かつての日本では、仏壇が家族の絆を深めるのに大きな役割を果たしてきたということです。この事実が現代において見直され、仏壇の役割が再評価されるようになってきたのです。

現代の家庭では、全員が揃うということがなかなか難しくなっています。それが週に一度でも、家族が揃って仏壇にお祈りすることを習慣にしていれば、全員が一緒に過ごすという貴重な時間を持つことができます。

今も色褪せない仏壇の意義

仏壇にお参りすることで、自分が今こうして生きているのは仏様ご先祖様のおかげであることを自覚でき、それによって感謝の心を育てることができます。

さらに、揃って仏壇にお参りすることができなくても、父親や母親が、毎日のように仏壇にお供えをしてお参りをしていれば、子供たちには自然と仏様やご先祖様への敬いの心を育てることにもつながり、子供の教育においてたいへんいい影響を及ぼします。

現代は家族というものが崩壊したことによる、さまざまな社会問題がたくさん起きています。まさに、家族がどうあるべきなのかが問われている時代です。

だからこそ今、仏壇の役割が見直されているのです。仏壇ときっちりと向き合うことが現代の家族には必要であり、同時に家族の絆の原点が仏壇であるといえるでしょう。

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