創価学会の仏壇の選び方と飾り方

日本では明治時代以降に創始された宗教を新宗教、新興宗教といいます。さまざまな宗教団体がありますが、今回はその中でも創価学会の仏壇の飾り方についてご紹介します。

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創価学会の仏壇の選び方

創価学会の仏壇の特徴は、故人のためだけでなく、日々の勤行のために用いるという点です。そのため、その家庭で亡くなった方がいない場合にも、仏壇を安置して、お参りをするといわれています。

創価学会の仏壇は、基本的には創価学会専門の仏壇を用意する必要があります。

創価学会の仏壇の種類は、家具調仏壇、厨子型仏壇、上置きコンパクト仏壇などさまざまなものがあり、会員は自由に選ぶことができます。特に決まりはないので、予算や住宅事情に合う仏壇を選ぶとよいでしょう。

一般的な仏壇仏具店では店頭で扱っていない場合もあるので、創価学会専門の仏壇店などに足を運ぶことをおすすめします。

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創価学会の仏壇の飾り方

創価学会の仏壇では、故人の位牌を飾ることはありません。仏花も、樒(しきみ)をお供えします。

そのほかの仏具については、仏壇に合わせて選んで問題はないでしょう。創価学会専門の仏壇仏具店では、仏具もカラーが豊富な印象があります。デザインも最新なものが多く、値段もピンからキリまでですが、選べる楽しみはあるのではないでしょうか。

創価学会の本尊の祀り方

本尊に書かれている言葉は「南無妙法蓮華経」で、仏壇の中央に祀ります。

法華経の正式名称が妙法蓮華経であり、法華経で示される法は理解しがたい不思議な法のため「妙法」と呼ばれます。そしてこの妙法の特質を理解するための例えが「蓮華(ハス)」です。

一方、「南無」とは古代インドの言葉の音を漢字で写したもので、「帰命」(身も心も帰依する、の意味)とも訳されます。

実際にご本尊を祀っている方は、普段はもちろんのこと掃除でもなるべくご本尊を触らないようです。かつての創価学会の会員は、段ボール箱やミカン箱の上にご本尊を祀って拝んでいたとのことで、仏壇の形にはこだわらずご本尊を一番大切に考えている思いがうかがえます。

創価学会とは

創価学会とは、現代において日蓮宗の開祖である日蓮聖人の教えを継承し、世界的に広宣流布(法華経の教えを広くのべて流布すること)している宗教団体のことです。

創価学会の教えは世界192か国に及び、「三大会長」と呼ばれる初代会長の牧口常三郎氏、第二代会長の戸田城聖氏、第三代会長の池田大作氏によって確立されてきました。

「創価」とは「価値創造」の意味で、教育や人生の目的は幸福を追求することであり、その中身は価値の創造であるという牧口氏の思想が込められた言葉です。社会に貢献できる青年を育てる団体という意味があります。

創価学会の主な歴史と流れ

尋常小学校の校長をしていた牧口常三郎氏(当時48歳)と、同じく教員をしていた戸田城聖氏(当時19歳)が出会い、牧口氏のことを師と仰ぎます。牧口氏が初等教育の現場に関わるなかで、「すべての子供が自らの手で幸福を勝ち取っていける自立した社会人として成長していける教育の確立」を模索する折に、日蓮聖人の*仏法に出会います。1928年、57歳の時に日蓮正宗に入信し、同年、戸田氏も仏法に帰依します。

*仏法とは
日蓮聖人は法華経こそが最も優れた仏典であるとしました。法華経とは、仏の悟りの真実を明らかにした経典で、「万人が自身の生命に本来そなわっている仏の知恵を現し、自他共にゆるがない幸福と平和な世界を実現していくこと」としています。

1930年11月18日、牧口氏が構想した教育理論を記した「創価教育学体系」第一巻を発行。その際、発行所として創価教育学会の名称が記されます(11月18日は創価学会の創立記念日とされています)。当初は牧口氏の教育理論に共鳴する教育者の団体でしたが、それ以外の人々も加わるようになり日蓮の仏法を実践する団体となっていきます。

その後、創価教育学会は日蓮正宗の在家信徒団体となりますが、従来の信徒団体とは全く別のあり方をとります。それは、僧侶に依存することなく、仏法を寺院や葬式などの儀式に閉じ込めるものではない、各人が現実の人生において幸福を実現するとともに、社会の平和と繁栄を目指すとして、日蓮聖人の仏法本来の実践のあり方に基づいています。

太平洋戦争当時は、政府は「国家神道」を支柱として戦争拡大する軍政府は国内の思想統制を強化しましたが、牧口氏は断固拒否したため、治安維持法違反として牧口氏、戸田氏共に逮捕。1944年11月18日には、牧口氏が東京拘置所内で栄養失調と老衰により亡くなります。

戸田氏は、獄中で法華経を読み思索していく中で「仏とは生命である」と悟達を得、「広宣流布」こそが自らの使命と自覚します。これが、創価学会が広宣流布の教団として飛躍していく原点になるのです。2年の獄中生活を終えた戸田氏は戦後、1945年「創価学会」と改名し、座談会や地方指導を再開します。

1947年には、池田氏(当時19歳)が創価学会に入信。1956年7月の参院選で池田氏が支援した候補者三名が当選し、創価学会が社会的に影響力を持つ団体として注目されるようになります。さらに1960年には池田氏が第三代会長に就任。独立した政党として公明党が誕生するほか、「創価教育」の機関(幼稚園、小学校、中学校、高校、短大、大学、大学院)をつくり青年育成を進め、1975年には「創価学会インターナショナル(SGI)」も発足します。

まとめ

創価学会は「今を生きる宗教団体」で、現在に重きを置いています。人と人とのつながりを仏縁とし、葬儀に関しても僧侶や戒名は必要ないとされています。

仏壇についても、故人のためだけでなく、日々の勤行のために用いるという特徴があり、基本的には創価学会専門の仏壇を用意する必要があります。

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