全国の仏壇店120社に緊急調査！新型コロナウイルス感染拡大が仏壇業界に与える影響

終活関連サービスを提供する株式会社鎌倉新書（東京都中央区、代表取締役社長小林史生、証券コード：6184、以下当社）は、新型コロナウイルス感染拡大が仏壇業界に与える影響に関する調査を行い、調査結果をまとめました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本政府は2020年4月7日、7都府県に対して緊急事態宣言を発令、16日には対象地域を全国に拡大することを正式に決めました。

すべての国民に対し不要不急の移動を自粛を要請することになり、仏壇業界へも大きな影響を与えています。そこで、当社が運営する「いい仏壇」では、全国の提携仏壇店120社に対してアンケート調査を実施し、新型コロナウイルスの感染拡大が仏壇業界に与えている現状を取りまとめました。

＜調査概要＞
調査名：「新型コロナウイルスにおける実態調査」（2020年）
調査対象：「いい仏壇」提携仏壇店
調査期間：2020年4月3日（金）～4月12日（日）
調査方法：インターネット・FAX調査／有効回答数：120件

新型コロナウイルスの影響が既に出ている仏壇店は61％

新型コロナウイルスの影響が既に出ている仏壇店は61％。「現時点は影響が薄いものの、今後、影響の出る可能性がある」と回答した仏壇店は28％あった。県や市など自治体が独自で緊急事態宣言を出すエリアもあり、外出自粛の要請などによって影響範囲が広域に及ぶことが予想される。

約90%の仏壇店が店舗スタッフに対し、「マスク着用」「消毒液の使用」「手洗い・うがい」「換気」を実施している。一方、来店したお客様には「消毒液の使用」「一定の距離をあける」を推奨する程度にとどまっている。

店舗スタッフからお客様へは言いづらさもあり、「いい仏壇からお客様へ“一定の距離をあける”“商品に触れる時は一声かけていただく”など発信してほしい」という声も見受けられた。

「接客方法」「営業時間の変更」「消毒液の設置」に対して理解を求める案内が大半を占める。また来店が難しいお客様に対して送料の値下げや無料配送の実施、LINEなどのSNSを活用した個別相談を開始する仏壇店も現れている。

仏壇業界に与える影響は「市場の縮小、業界悪化」と回答した仏壇店が最も多く55％と最多。次いで「簡素化・小規模化の加速」が続く。また「インターネット需要の増加」の声の中には「インターネットで情報収集してから、仏壇店で実物を見て購入する」とのコメントもあった。

今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、業界の市場縮小を不安視する声が多く寄せられました。

「いい仏壇」としては、来店不安が軽減できるよう「新型コロナウイルス対策店舗の明瞭表示」、来店時に他のお客様との接触を少しでも軽減できるよう「来店予約機能リリース」、新型コロナウイルス終息後の需要喚起を図るキャンペーン、また現代人に薄れつつある仏教の信仰、仏壇の重要性を発信していく予定です。

仏壇は日本独自の文化です。現代の人々の暮らしに適応するようこれまで変化してきました。今後もさらなる発展を遂げながら、脈々と継承され続けることを信じています。

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