地域で違う!|新盆と旧盆の違い

新盆と旧盆の違い

お盆は私たちにとって、馴染み深い夏の風習です。そのお盆は、新盆と旧盆に区別されることがあります。その違いとは一体何なのでしょうか。また、お盆は先祖や亡くなった人々を供養するための行事ですが、そのあり方は、地域によってさまざまな違いがあります。ここでは新盆と旧盆の違いや、お盆の歴史、地域によってどんな違いがあるのかについてご紹介します。

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お盆とその歴史

夏の風物詩ともいえるお盆。正式には盂蘭盆(うらぼん)といい、先祖や亡くなった人々の精霊を供養する日本古来の風習です。お盆には先祖や亡くなった人々の霊があの世から帰ってくると考えられています。お盆の由来といわれているのは盂蘭盆経(うらぼんきょう)に書かれた伝説です。釈迦の弟子である目連が、飢えと渇きに苦しまなければならない餓鬼道に落ちてしまった自分の母親を救いたい一心で、お釈迦様に助けを求めます。彼は、7月15日に供養しなさいというお釈迦様の教えを受け、僧侶の盆に供物をのせて供養しました。その結果、母親を救うことができたのです。

元来、盂蘭盆は父母や先祖の霊のため、僧侶たちに対して供養を行っていました。しかし、中国に渡ると先祖供養が中心となりました。日本で盂蘭盆(うらぼん)が公に行われたのは606年、推古天皇の時代です。733年には、聖武天皇がお盆を宮中恒例の行事として行うようになりました。このように、長きに渡る歴史があるのです。

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新盆と旧盆の地域での違い

お盆は、新盆あるいは旧盆と呼ばれることがありますが、内容に違いはありません。行われる時期が違うだけなのです。7月に行われるものは新盆、8月に行われるものは旧盆と呼ばれます。全国的にみると旧盆の地域がほとんどですが、東京や神奈川、静岡、熊本の一部などは新盆の地域です。どうしてこのような違いができたのでしょうか。これは、明治5年の改暦によって太陽暦が使われるようになった影響です。

本来、お盆は7月15日に行われるのがふさわしいとされ、新暦にのっとって行われているのが新盆です。一方、旧盆の地域では、7月半ばのこの時期は農家の人々が農作業に追われて忙しく手が回らないため、旧暦のお盆の時期に近い8月15日を中心にお盆が行われるようになったといわれています。

迎え火と送り火

お盆には、門口や玄関で火を焚く習わしがあります。迎え火はあの世から帰ってきた先祖や亡くなった人々の霊が迷わないための目印で、煙とともに霊が家に入ってくるのを迎える役割を果たします。一方、送り火はあの世へ戻る霊をお見送りするという意味合いがあります。迎え火は7月または8月の13日の夕方に焚かれます。送り火はお盆が開ける16日の夕方に焚かれます。毎年8月16日に行われる京都の五山の送り火は全国的によく知られています。

ちなみに、浄土真宗においては、亡くなった人々は浄土に往生して仏になると考えられているため、先祖の霊を迎えるという習慣がなく、迎え火や送り火は行われません。

精霊馬とは?

お盆飾りの中に、キュウリで作られた馬やナスで作られた牛を見かけたことはないでしょうか。これらは総じて精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれます。脚の速いキュウリの馬はご先祖様が早くこちらへ帰ってこられるようにという願いを込めた往路の乗り物とされます。一方、どっしりしたナスの牛は、ご先祖様がなるべく長くこの世に滞在し、ゆっくりと帰ってもらえるように復路の乗り物に見立てられています。(地域によっては逆の場合もあるようです。)

精霊馬は、関東地方などでは、迎え盆(8月13日)に作って送り盆(8月16日)までお供えしておくのが一般的ですが、北陸から東北・北海道などの地域では送り盆に作られることもあるようです。いずれにしても16日には処分されます。お供え物ではありますが、食べるのはNGとされています。昔は川や海に流す習わしでしたが、現代では塩でお清めし、ゴミに出して処分することが一般的となっています。

お盆が地域によって違うわけ

お盆は、新盆と旧盆の区別はあっても、行事としてのあり方は変わりません。 けれども、その供養のしかたは地域によってさまざまな特色がみられます。精霊馬は東日本に広く伝わる風習ですが、西日本では行われないところもあります。西日本では精霊流しや灯籠流しなどの風習の方が馴染み深いといえるかもしれません。お盆は仏教行事ではありますが、民間に広まる中で古来より日本に伝わる祖霊信仰と結びついて、仏教以外の要素も取り入れられてきました。その結果、地域によっていろいろな展開をみせるようになったのです。

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まとめ

お盆は日本古来の歴史ある風習です。現代に至るまでには新盆や旧盆をはじめとして地域によってさまざまな違いが生まれました。しかし祖先や亡くなった人々の霊を供養する思いはどの地域においても共通しています。ご家庭で仏様やご先祖様をお祀りするお仏壇について相談したいという方や、見積もりを希望する方はお気軽にお問い合わせください。

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