飯山仏壇の歴史

飯山仏壇は、長野県飯山市で生産されるお仏壇です。
飯山仏壇の起源は、元禄2年(1689年)、甲府から寺瀬重高という人物が来て、素地仏壇を作ったのが始まりだと言われています。
塗仏壇が用いられるようになったのは、それからずっと後に越後潟町から来た鞘師屋佐七という人物によるとされています。
飯山仏壇が今日まで発達してきた要因と思われる理由として以下が挙げられます。
- 仏教信仰の篤い場所であったということ。
- 城下町や寺社の政策・仏壇原材料(木材など)が地元にあった。
- 漆塗りに最適な清澄な空気と適度な湿気をもつ気象条件と、豪雪および立地条件による産業の特殊性。
飯山仏壇の特徴
飯山仏壇は、仏壇制作の作業が細分化され、部品作りから組み立てまで、地域内で一貫して行われています。主に浄土真宗東本願寺派の仏壇が生産されています。
飯山仏壇の伝統的な技術・技法は、以下の通りです。
- 「木地」の構造は「本組み」による組立式であること。
- なげしは弓形とすること。
- 宮殿(くうでん)造りは、「肘木組物」によること。
- 塗装は、精製漆を手塗りすること。
- 蒔絵および「艶出押し」による金箔押しをすること。
- 木地は、松、杉、もしくは朴、または、これらと同等の材質を有する用材とすること。
- 金具は、銅もしくは銅合金またはこれらと同等の材質を有する金属製とすること。
- 漆は、天然漆とすること。

弓長押(ゆみなげし)

宮殿(くうでん)

胡粉盛り蒔絵
(ごふんもりまきえ)
伝統的工芸品
飯山仏壇は、昭和50年9月4日、経済産業大臣により「伝統的工芸品」の指定を受けました。
伝統的工芸品は伝統的技術・技法・材料で、しかも工程のほとんどを手作業で製作されたものかどうか産地で検査されます。そして、合格した製品のみに「伝統証紙」が貼られます。
◆資料・画像提供:飯山仏壇事業協同組合



















