神棚の榊の飾り方について

榊とは
通常はあまり大きく成長しないため、低木樹の部類に入りますが、稀に高さが10m以上になるものもあるようです。楕円形の葉が枝から交互に出ており、その表面は光沢があり、葉先はとがっています。
榊の語源にはさまざまな説があります。例えば神事に使われていたことから「神様と人の境にある木」という意味でサカキと呼ぶ説や、葉が落ちることがないため「栄える木」とする説もあります。元来は、神前に供える植物をサカキと呼んでいたため、榊が自生していない地域では別の植物をサカキと呼ぶ場合があります。
神棚に榊をお供えする理由
「榊」という漢字は象形文字の一つで、左から大地を覆う木、神に捧げる台、雷を表しています。昔の人々は先端のとがった植物が依代(よりしろ:神様が降りてくるもの)になり、その植物を介して神と交流することができると考えていました。そのため、葉先がとがっていて広く自生している現在の榊が神事に使われました。雷がとがった植物に落ちていたことも、神がとがった場所に降りるイメージが根付いた一因かもしれません。このような経緯から神様が宿る依代としての意味を持つ榊を神前にお供えするようになりました。
神棚の榊の飾り方
榊は「榊立て」という榊を安定して生ける神具を使用して、神棚の左右の両端に一つずつ置きます。一般的に左右1本ずつお供えしますが、地域によって本数が違うこともあります。多い場所では何本かまとめて飾ることもあるようです。
新たに神棚を設置する際は、事前に地元に長く住んでいる方や近隣の神社に確認しましょう。
神棚の榊の種類
榊(本榊)が自生していない寒い地域では、本榊の代わりにヒサカキを使用します。ヒサカキは同じツバキ科で、本榊と葉の形も似ています。しかし、ヒサカキは本榊と比べて葉が少し小ぶりで、辺縁がギザギザしているので、見分けはつきやすいでしょう。ヒサカキは本榊ではないという意味で「非榊」とする場合や、本榊よりも小さいため「姫榊」と表すこともあります。
本榊をお供えする地域もあれば、ヒサカキをお供えする地域もあるため、どちらを神棚にお供えしても問題ありません。また、造花の榊をお供えするのがよいのか悪いのかについては、お供えする方の気持ちの問題であるため、こちらが正しいということはありません。
神棚の榊の交換のタイミング
万が一、枯れてしまった場合や葉が垂れてきたりした場合はすぐに新しい榊に替えます。
右の榊だけ枯れることがある
片方だけが枯れてしまうと不安になるかもしれませんが、神棚に手を合わせて感謝するようにしましょう。
まとめ
神棚の榊の定期購入などについて知りたい方や榊の見積もりが欲しい方は、お気軽にご相談ください。

