真夏の風物詩の花火と鎮魂に込められた思い

真夏の風物詩の花火と鎮魂

日本人にとって花火とは、真夏を彩る風物詩のひとつです。花火の歴史は古く、日本でも数百年前には花火大会が開催されていました。華やかなイメージのある花火ですが、花火はただ美しいだけではなく、鎮魂の意味合いも込められています。花火が夏に行われる理由など、歴史や由来について理解できるようになれば、今までとは違った見方ができるようになるでしょう。

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日本に花火文化が根付くまでの流れ

徳川家康公が駿府城で花火を鑑賞花火そのものの歴史は非常に古く、紀元前3世紀の中国には、花火に使われる「硝石」があったと判明しています。諸説ありますが、当時の中国ではすでに花火の原型は生まれていたといえるでしょう。1543年の鉄砲伝来がきっかけとなり、日本に火薬が本格的に普及することとなります。16世紀に仙台の伊達政宗公が花火を鑑賞したとも、17世紀に徳川家康公が駿府城で鑑賞したのが最初だともいわれています。そのため、江戸時代には現代の打ち上げ花火とほとんど同じ文化が成立していたとみなされています。江戸時代には、町民にも花火文化が広がります。現代にも残る花火の掛け声にもなっている「鍵屋」「玉屋」という花火師が、隅田川でその技を競いあったことが知られています。「玉屋」は火事を起こしたことがきっかけで取り潰しになってしまいますが、「鍵屋」は今も引き継がれています。

江戸のほか、越後や九州といった地方でも花火は盛んになっていきます。江戸時代、鎖国になると、花火を作るのに必要な硝石が輸入できなくなり、花火師たちは自前でそれを作るのに苦労したといいます。そして、明治時代になると海外から最新の火薬が輸入できるようになり、花火は巨大で色彩が豊かになっていきます。今では、全国的に花火大会が行われており、地元の人や観光客を楽しませるお祭りになっています。地域ごとの特色を楽しめるのも、日本の花火文化の醍醐味です。

どうして花火は真夏に打ち上げるのか

線香花火、ロケット花火といったコンパクトサイズの花火も親しまれているものの、やはり打ち上げ花火抜きで日本の夏は語れないでしょう。そもそも、日本で、真夏に花火を上げるようになったのは、花火には「鎮魂」の意味があるからだとされています。花火大会が8月中旬のお盆に合わせて行われることが多いのも、死者の霊を送るという目的があるためです。

お盆には、ご先祖様の霊が現世に帰ってくるとされています。この間、親せきが集まってお墓参りをするなどして、ご先祖様を大切にするのが日本の風習として定着しています。そして、お盆の最終日には「送り火」といって、ご先祖様が道に迷わず極楽へと帰れるよう道を照らす慣わしがあります。花火も、送り火の延長として真夏に打ち上げられるようになりました。三重県の「熊野大花火大会」などは、はっきりとご先祖供養という目的を掲げて開催してきました。送り火としての花火大会は300年ほど前から始まっており、後世に残る日本の伝統行事にまで発展しました。

花火大会には地元の思いが重なっている

つらい歴史を経験した地域は、特別な思いを込めて花火大会を開催しています。約2万発の花火を打ち上げることで有名な新潟県の「長岡まつり大花火大会」は、戦争で命を落とした人々の鎮魂を目的としています。戦時中、長岡市は空襲の標的となり、1500人近い一般市民が命を落としました。そして、長岡市は死者を弔うとともに、二度と日本人が同じ過ちを犯さないよう、花火大会に平和のメッセージを込めています。その深い思いは、映画『この空の花 長岡花火物語』などでも描かれました。

また、隅田川花火大会の発端は、江戸時代に飢饉で亡くなった人々の鎮魂でした。福島県などの東北では2011年8月から、東日本大震災で亡くなった人々の鎮魂と復興祈願のための花火大会をいくつかの場所で開催しています。こうして、遺された人々は悲しみを忘れるのではなく、ともに歩んでいくために花火大会を盛り上げてきました。花火大会には、それぞれに地元の方々の気持ちが重ねられています。

花火大会では周りへの配慮を忘れずに

花火大会の屋台真夏の花火大会は楽しいお祭りです。会場に行けば屋台が並んでおり、花火大会を楽しみにしている子どもさんも多いでしょう。有名人がゲストに来て盛り上げてくれることもあり、大きな盛り上がりを見せるイベントの一つです。ただ、花火大会ではしゃぎすぎないよう気をつけましょう。花火大会では、ただ楽しみに来ているだけでなく、さまざまな思いを重ねて花火を眺めている方も多くいらっしゃるでしょう。鎮魂のために打ち上げられている花火を、静かに見守っている方々が近くにいるかもしれません。そういった方々が花火大会に込めた気持ちも大切に花火を楽しみましょう。マナーを守り、鎮魂という目的に思いをはせると、花火もまた格別に美しく目に映るのではないでしょうか。

まとめ

花火大会が日本で発展してきたのは、死者を鎮魂する意味があったからです。特に、空襲を受けたり自然災害が起こったりした地域では、花火大会に特別な思いが込められています。こうした場所の花火を見に行くときは、遊びの気分だけではなくリスペクトを忘れないようにしましょう。そして、花火大会を開催した地元の気持ちを考え、死者に思いをはせることも大切です。鎮魂や弔いのやり方について深く知りたいと思った方は、お気軽にお問い合わせください。

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