唐木仏壇 最上Aすり漆仕上 本紫檀製（商品コードX530004)

熟練した職人が手作りを主体として作り上げた逸品です。しかしその職人はご高齢により引退されました。残念ですが在庫品限りのご提供として今回ご案内いたします。

＜材質と仕立て＞　唐木仏壇はご宗派の向き不向きがなく、材質の美しさと堅牢さが好まれています。その中でもこのお仏壇の素材は希少価値の高い本紫檀材を使用しています。その材を、雨戸障子は三方練り（芯材の四方に、練り＝厚み3～6mmの無垢板を貼ったもの）で仕上げています。さらに、外回りの主要箇所だけでなく内部の御宮殿屋根(おくうでんやね)や柱など細部にいたるまで練り付け加工が施されています。
杢目もくっきりと鮮やかなものを使用しています。雨戸(あまど=外側正面の四枚扉)の地板、下台の猫戸(ねこど=引き違い戸)の地板、引き出しの地板にはそれぞれ無垢板浮き面仕上げを使用しています。それらの伸縮に対応するため、雨戸は落とし込み式、猫戸と引き出しは枠の中から板バネで無垢板を抑えています。さらに、それぞれの枠は練り付けされた紫檀材にだるま面隅丸仕上げと呼ばれる独特の仕上げを採用し、練り付け材を削りこんだ曲面と直線をきわだたせたデザインです。
部材ひとつひとつを作りこんだ唐木細工のように組み上げられ、意匠も大変優れており品格を感じるほどの唐木仏壇です。

＜表面加工＞　素材の表面を特に細かく丁寧に研磨し、オープン塗装仕上げ(素材や杢目を生かした塗装。目はじき仕上げ)をしています。木地の感触を生かした仕上げで質感も自然な風合いです。

＜内部の段周り＞　須弥壇(しゅみだん=内部最上段中央の壇)の勾欄(こうらん=欄干)もしっかり作りこんだ練り付け仕上げです。内部段、彫刻まわりの「面(めん=装飾や破損を防ぐことを目的に枠や角材のかどを削ったところ)」にもだるま面隅丸仕上げを採用しています。内部三方板は金紙(きんし)を使用しています。その両側面は透明アクリル板で金紙を保護していますのでお手入れも安心です。

＜欄間彫刻＞　すべて木製で専門の彫刻師が制作しています。欄間(らんま=正面上部の彫刻)も紫檀材の練り付け加工です。厚み3cmの木材を挽きぬき、練り付けられた非常に硬い紫檀材を雲に鳳凰(ほうおう)柄で彫刻しています。 内部の花頭彫刻は唐草模様の透かし彫りで無垢板を挽き抜いています。繊細かつ精密に彫りこまれており唐木細工を感じる仕上がりになっています。

＜正面表面材＞
台輪 /紫檀厚板貼り
戸板 /紫檀無垢
大戸軸 /紫檀厚板貼り
主芯材 /天然木材
表面仕上げ　/漆及びセルロースラッカー仕上
彫刻 天然木材
特記仕様
原産国 日本
外寸法 下巾61cm×高さ160cm×奥行56cm
※この表示は仏壇公正競争規約にもとづきます。

本店にはこの他にも同じ職人が作った別仕様の唐木仏壇も展示しています。いずれも在庫品限りになりますが伝統的な工芸品クラスの唐木仏壇をお探しの方はこの機会に是非ご来店ください。