払子とは

払子とは、動物の毛や麻などを束ねて、柄をつけた仏具です。払子を葬儀などでお坊さんが手にしているのを見たことはあっても、払子が持つ意味や、詳しい用途などをご存知の方は少ないのではないでしょうか。払子は多くの流派で用いられている仏具です。その役割は仏教が広まる中で徐々に変化してきました。

この記事では、払子について、また、払子を扱うお坊さんについてお伝えします。

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払子とは

払子は、寺院で使われている仏具の一種です。サンスクリット語のビヤジャナ(vyajana)の訳で、元々の単語は「扇」を意味しています。麈尾(しゅび、しゅみ)や白払(びゃくほつ)と呼ばれることもあり、払麈(ほっす)と表記されることもあります。

お坊さんが胸元に提げていたり、手に持ったりしているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。動物の毛や麻を原材料にして、束ねて柄をつけたもので、埃を取るハタキのような見た目をしています。

払子の役割は?

元々は、仏教発祥の地であるインドで、蚊や蠅などの虫を殺さず、追い払うために使用していた道具でした。しかし、仏教が各地に伝わっていく中で、払子がお釈迦様の髪の毛に見立てられ、煩悩や穢れを払うための道具になったり、あるいは修行者を導くための道具として扱われたりするようになりました。

インドのジャイナ教では、今でも払子が元々持っていた用途で使われているようです。しかし、現在の日本においては、お坊さんが威儀を正すために、やや形式的な目的で使用されています。

払子に高価な材料は用いない?

他人に盗みの罪を働かせないよう、払子を高価な材料で作ることや、珍獣の毛を使用することは禁止されていました。そのため、鹿、馬、牛などの毛が使用されることが多かったようです。特に、チベットのヤクという種類の牛の毛は、厄苦(やく)を払う、という日本語に結びつけられ、重宝されていました。

払子の用途

払子は、お坊さんがお焼香などの読経の際に使います。払子が日本に伝わったのは鎌倉時代だと言われています。現在でも、浄土真宗以外の多くの宗派で使われている道具です。

 

禅宗では法要の導師をつとめる時や高僧が説法する際、また法要の導師をつとめる時に手にします。前後左右、上下に振り動かして使用します。払子は合掌の人差し指と親指の間から柄の末を出し、角度が45度位になるのが適切な持ち方だとされています。

 

浄土宗では、内陣法要では入堂直後と退堂直前の2回、外陣法要では仏前と祭壇の計4回振ることになっており、それ以上みだりに振ってはならないとされています。故人の煩悩や穢れ、迷いを払うことで、故人が悟りの心を開くことを認め、お釈迦様の弟子になるという意味合いが込められています。払子はその作法とともに、代々受け継がれていくものです。

払子の入手方法

払子は多くの流派でお坊さんになくてはならないものとなっています。ただし、お坊さんが一から手作りしているわけではありません。多くのお坊さんは、職人さんが作った払子を購入しています。その値段は数万円から数十万円と幅広いものとなっています。種類も多く、そのお坊さんの流派や立場によって、購入する払子は変わってきます。

ちなみに、払子の毛の滑りをよくしたり、静電気を防いだりするための「払子用リンス」というものもあります。葬儀は故人がお釈迦様の弟子となって旅立つ厳粛な儀式ですので、参列者がしっかりお別れの時間を取り、お見送りできるよう、お坊さんはきちんと払子の手入れもしています。

お坊さんのことを導師と呼ぶのはなぜ?

お坊さんは、導師とも呼ばれます。お葬式で「導師、入場」というアナウンスを耳にしたことはないでしょうか。

元々導師という呼び名は、仏教の教えを説く、説教者の役割を持つ人を表すものでした。しかし、最近ではお葬式や法要の中心となって式を執り行うお坊さんの指す言葉になっています。

導師とは「死者に引導を渡す」という意味なので、引導師、引導僧(いんどうし、いんどうそう)とも呼ばれます。

導師としてお葬式などを行うことができるのは、住職などの役職に就いている高僧だけです。

まとめ

お坊さんが使っている払子という仏具についてお伝えしました。払子は長い歴史の中で、その在り方が変化した道具です。

今後、もし身近にご不幸があってお坊さんが払子を使っているのをご覧になったら、ぜひ、高僧が故人の穢れや迷いを払い、導いている、ということを思い出して頂けたらと思います。

故人をしっかりと見送りたい、と思っても、突然のお別れで何をすれば良いのかが分からない、葬儀をどこにお願いすれば良いか分からない、という方もいらっしゃることでしょう。

個人でご対応なさるには限界もあります。ご相談やお見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。安心してご依頼いただける当社のおすすめの業者様をご紹介いたします。

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