浄土真宗の仏具について

浄土真宗は、日本の仏教の中で最も信者の多い宗派です。中でも、京都に本山がある浄土真宗本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)は、浄土真宗を代表する宗派です。「お西さん」と「お東さん」の通称で親しまれている2つの宗派には、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、浄土真宗本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)の教義やしきたり、仏壇、仏具などの違いについて、詳しくご紹介します。

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浄土真宗の宗派について

浄土真宗とは、浄土宗の開祖である法然の弟子・親鸞が、鎌倉時代に開いた浄土教にもとづく宗派のひとつです。浄土教とは、阿弥陀仏を信じること(他力本願)で、誰でも亡くなれば極楽浄土に成仏できるという教えです。他力本願という言葉は、現代では「他人まかせ」という意味で使われることが多いですが、本来は阿弥陀仏の力(他力)によって成仏できるという願い(本願)という意味です。

浄土真宗は、数ある日本の仏教の中で、最も寺院・信者が多い宗派のひとつです。10以上の諸派に分かれていますが、平成27年の宗教統計では浄土真宗全体の寺院数は約2万ヵ寺、信者数は約1,170万人います。また、浄土真宗には、代表的な宗派として浄土真宗本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)の2つがあります。浄土真宗本願寺派に所属する寺院数は約1万ヵ寺、信者数は約800万人で、次に大きな宗派である真宗大谷派に所属する寺院数は約8,500ヵ寺、信者数は約320万人です。

西本願寺と東本願寺の違い

西本願寺と東本願寺はどちらも通称で、「本願寺」と「真宗本廟」が正式名称です。両派が分裂した歴史は戦国時代末期から江戸時代初期頃まで遡ります。両派とも教義についてはほとんど違いがありませんが、西本願寺では「南無阿弥陀仏」を「なもあみだぶつ」、「東本願寺」では「なむあみだぶつ」と唱えます。葬儀や法要などでの焼香で抹香を指でつまむ回数にも違いがあります。西本願寺では1回、東本願寺では2回です。

浄土真宗の仏具の特徴

浄土真宗の仏壇に飾る仏具の特徴は、次のとおりです。

御本尊

浄土真宗では、御本尊として「阿弥陀如来」の仏像または掛け軸を祀ります。

位牌

浄土真宗では、位牌は必要ないとされています。そのため、法名(戒名)を掛け軸にした法名軸や法名や亡くなった年月日などを記した過去帳を用います。地域によっては、繰り出し位牌を用いることもあります。

仏具

浄土真宗では、基本的には三具足である花立・火立・香炉、または五具足である花立(一対)・火立(一対)・香炉を用意します。また、水やお茶はお供えしないので茶湯器は必要ありません。そのほか、ご飯を供える仏飯器、和菓子や果物を供える角供花、おりん、御文章箱、マッチ消し、線香立てなどを揃えると本格的な装いになります。

本願寺派(西本願寺)と大谷派(東本願寺)の仏具の違い

本願寺派と大谷派も、揃える仏具は同じですが、色や形状などに少し違いがあります。ご本尊に「阿弥陀如来」の掛け軸をかける場合は、本願寺派(西本願寺)は後光が8本挿しているものを使用します。一方、大谷派(東本願寺)は6本のものを使用します。脇侍は本願寺派(西本願寺)が「親鸞聖人」と「蓮如聖人」、大谷派(東本願寺)は「十字名号」と「九字名号」を祀ります。ほかにも角供花が六角供花と八角供花という違いがあります。

浄土真宗本願寺派(西本願寺)の仏具

御本尊と脇侍

仏像

頭光と光背がある西立弥陀

掛け軸

阿弥陀如来の後光が8本ある掛け軸

脇侍

向かって右に親鸞聖人、左に顕如聖人

仏具

仏具には黒っぽい宣徳色の付いた仏具を用います。香炉は青磁の土香炉を用い、角供花は六角供花です。また、おりんの下には、りん布団を敷きます。

真宗大谷派(東本願寺)の仏具

御本尊と脇侍

仏像

頭光がある東立弥陀

掛け軸

阿弥陀如来の後光が6本ある掛け軸

脇侍

向かって右に十字名号、向かって左に九字名号

仏具

仏具には金色の仏具を用います。鶴が亀の上に乗っている火立と透かしの土香炉を用います。角供花は八角供花です。また、おりんの下には、りん布団を敷きません。

仏壇の種類

上置き(卓上)、下台付き(床に直置き)

仏壇は、棚などの上に置く上置きタイプ、床に直に置く下台付きタイプがありますが、浄土真宗ではどちらでもよく、仏壇を置く部屋に合わせて選ぶことができます。ただし、線香をあげる際に、御本尊を見下ろすことのないように配置することが大切です。

唐木仏壇、金仏壇、モダン仏壇

浄土真宗では、昔から金箔を貼った煌びやかな金仏壇がよいとされてきました。しかし、住環境や価値観が変化した現代では、唐木仏壇やモダン仏壇を選ぶ方も増えています。金仏壇を選択する場合、本願寺派では奥と前の柱に金箔を貼ってある仏壇を選びます。一方、大谷派では黒塗りの金仏壇を選びます。

まとめ

浄土真宗の二大宗派である浄土真宗本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)の仏壇や仏具の違いについて紹介しました。従来に比べて仏壇や仏具の種類も豊富になっているため、どのような仏壇・仏具を選べばよいのか迷っている方も多いかもしれません。浄土真宗は宗派によって仏壇や仏具に違いがあるため、自分の宗派に合った仏具を購入したいという方や見積もりが欲しいという方は、お気軽にお問い合わせください。

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