打敷とは

打敷とは、「うちしき」と読み、仏壇に飾る荘厳具の一種です。金襴で織られたきらびやかな布で、仏壇に置かれる卓の天板の下に挟んで使用します。仏像や仏道を装飾するために仏教寺院などでよく使われ、「内敷」「打布」「内布」とも呼びます。

種類は季節や宗派によってさまざまなものがあります。この記事では、そんな打敷について分かりやすくまとめました。

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打敷の意味

打敷とはお釈迦様が座る高座に、弟子たちが自分の着物を敷いたり、花を飾ったりしたことが起源とされています。お釈迦様は主に外で説法をしていたので、座るのは石の上や地面でした。「さすがにそれでは……」と思う弟子も少なくなかったのかもしれません。

お釈迦様が亡くなってからは、仏像の前の卓の上に敷かれるようになりました。

打敷の「打」には「張る」という意味があり、卓上に張って敷くことからその名前がつけられました。

 

この打敷は、「荘厳具」と呼ばれる仏像や仏道を装飾する役割を持つものの一つです。表はきらびやかですが、裏側は白無地となっています。きらびやかなデザインをしているのは、仏様のいる極楽浄土の様子を目に見える形で表すためです。

打敷の種類

打敷の形状は、大きくは逆三角形と四角形の二つに分かれます。宗派による違いにさえ気をつければ、柄も色もさまざまな種類から選ぶことができます。

三角打敷

逆三角形の打敷で、浄土真宗で用いられます。卓の幅よりもやや大きく、左右に垂れる部分があるのが正式な形と言われています。金糸、銀糸を使った織物であったり、刺繍が施されたりするものもあります。宗紋を入れた打敷を用いる場合は、本願寺派なら「下り藤」、大谷派なら「八つ藤」が望ましいとされています。また、大型のものになると、「三方仕立」と呼ばれる、左右の垂れた部分にも刺繍が入るものもあります。

四角打敷

角打敷とも呼ばれ、浄土真宗以外の宗派や禅宗系で用いられる長方形の打敷です。こちらも金糸、銀糸を使った織物や、刺繍が施されたものが一般的です。サイズは卓の幅と同寸のものを使用します。

中陰のときに使う打敷

故人が亡くなってから四十九日を迎えるまでの期間は「中陰」と呼ばれ、白無地、もしくは銀色の打敷を使用します。あらかじめ用意しておくことが望ましいとされていますが、できなければ通常の打敷を裏返した白い面で代用することも可能です。

 

季節による打敷の違い

季節の変わり目には、打敷の衣替えをします。夏場は薄手のものを、彼岸が過ぎたら厚手のものを、といった具合に、その季節にふさわしいものを飾りしましょう。

夏用

6月頃~9月の彼岸入りまでの期間に使用します。涼やかな白や青、緑など、色合いが薄手の打敷で、絽や正絹紗などで作られます。

冬用

彼岸入り~5月頃まで使用します。厚手の生地に金襴で織られ、刺繍が施されているものが多くあります。色は、金、朱、茶、紫などの色合いが多いようです。

打敷のサイズ

打敷を敷く卓の大きさは、仏壇の大きさで決まります。また、卓を使用しない地域では、仏壇に合わせて打敷を選びましょう。

打敷には、五十代や百代という規格がありますが、名古屋寸法の五十代打敷は約42cm、京寸法の五十代打敷は約29cmとそれぞれ全く違うサイズなので、卓の横幅を測ってから購入するのが間違いのない方法です。

打敷の値段

人絹製・機械刺繍の比較的安価なものでは、1,000円前後で購入できます。逆に、西陣織に手刺繍を施した伝統工芸品などは、数百万円する高級品もあります。しかし、高いものを使えばよいというわけでもありません。

打敷が汚れてしまっていたら、買い替えも検討しましょう。打敷が変わるだけで仏壇の雰囲気が変わります。

打敷の使い方

打敷を使うタイミング

家庭のお仏壇では、年中敷きっぱなしの打敷も見られますが、本来は法事や法要など正式な仏事のときに、より厳粛な雰囲気を表すためのものなので、平時はしまっておいた方がよいでしょう。法要やお彼岸、お盆、正月、祥月命日などが主な使用の場です。そのほか、浄土真宗では、報恩講という親鸞聖人の命日を偲ぶ法事のときに使用します。ただし、地方によっては普段から敷いておき、法要のときは普段のものよりも立派なものを使うというような使い方をしているところもあるようです。

打敷のかけ方

まずは上に乗っている仏具をどかし、お仏壇から卓を取り出します。卓は天板や下須板と呼ばれる上部の板が本体に乗っている状態なので、それを外すようにします。そして本体の上に打敷の白い布の部分を置き、天板で挟みます。

左右のはみ出した部分を前から見たときに下に向かって広がるように折り込み形を整えます。お仏壇に戻して、卓の上に仏具を戻せば完成です。

打敷を使うときの注意

ごくまれに前卓の下に打敷を敷いている家庭がありますが、天板と本体との間に挟んで使うのが、正しい使い方とされています。また、基本的に洗うことができないので、花瓶の水などには注意しましょう。ろうそくやお線香で焦げることもありますので、汚れたら適宜新しいものと取り換えるようにします。

まとめ

打敷は特別なときに使用するものなので、面倒でも普段はきちんと片づけたいものです。出しっぱなしにしていた打敷を買い替えたいときは、専門店で宗旨、宗派を説明すると、最適なものを選んでもらえます。

どこに相談したらよいかわからないという方は、いい仏壇までお気軽にご相談ください。全国の仏壇仏具店の紹介や、仏壇・仏具に関する相談を年中無休で受け付けています。

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