仏壇の向きについて

仏様やご先祖様をお祀りする大切な仏壇。昔は「仏間」がある家も多かったと思いますが、現在の日本の住宅事情では、あまりそのようなスペースはありません。

仏壇の置く場所を考えるときには、その向きも気になるところです。基本的にはどの向きでも問題ないのですが、宗派によって独自の考え方があったり、あまり良くないとされる向きもあったりします。

今回は仏壇の向きの考え方や、宗派による違いなどについてお話しします。

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仏壇の向き、その考え方

仏壇は江戸時代から庶民の間で普及したものです。暮らしが豊かになるにつれ、家の中に小さな「お寺」としてご本尊をお祀りして、信仰の対象としてきました。

そして、現代では亡くなった親族、ご先祖様もお祀りするようになっているのです。

このように仏様やご先祖様をお祀りする非常に重要な仏壇ですが、置き場所や向きについては厳密に決まっているわけではありません。このことに関連して、以下のような考え方があります。

十方浄土

十方浄土は仏教における考え方です。十方とは、東西南北とその間(四維:しい)と上下を加えた方位で、全世界をあらわしています。

浄土とは仏様がいらっしゃる世界ですから、あらゆるところに仏様がいらっしゃるという考え方です。

このことから、仏壇の向きにかかわらず仏様と向き合うことになるので、どの向きにするかということには決まりがないと理解することができます。

宗派による向きの違い

上記のように、基本的には仏壇の向きが東西南北どれでも大きな問題になりません。

しかし、宗派によっては推奨される方角もあります。例えば、その宗派の本山がある場所などです。次の項では主な宗派における仏壇の向きについて紹介していきます。

主な宗派と仏壇の向きについて

日本の仏教には伝統的に13の宗派があります。そのすべてが仏壇をどの方角にすればよいか決めているわけではありませんが、「できればこの方角がよい」とされている例を紹介します。

南に向けて仏壇を置く

曹洞宗や臨済宗などの宗派では、南に向けて仏壇を置くことがあります。これは、古来中国では高貴な人が南を向いて目下の人と接する習慣があったことによるものと言われています。

また、お釈迦様が説法をする場合に南を向いていたとする説もありますので、そのことも関連しているようです。

東に向けて仏壇を置く

日の出を意識して、東に向けて仏壇を置くこともあります。天台宗や浄土宗などです。

また、お釈迦様が「本師・本仏」と言われる阿弥陀如来がいらっしゃる極楽浄土は西方にあるので、東向きの仏壇を拝めば自然と西を向き、阿弥陀如来と向き合うことになります。

宗派の本山に向かって拝む向き

真言宗などは、本山のある方角を拝むことを推奨しているようです。

方角の言い伝えと、神棚がある場合

昔からの言い伝えで、「仏壇は北向きにすると縁起が悪い」「神棚がある場合は向きに気をつける」などと言われます。実際のところはどうなのでしょうか。

仏壇は北向きでもかまわない

仏壇を北向きにするということは、南側に仏壇を置くことになります。昔から住宅には、南側に大きめの窓を取って、日差しを確保する構造があります。そこに仏壇を置いてしまうと、日差しが減少したり、風通しが悪くなったりします。仏壇自体も直射日光が当たるので、劣化するでしょう。

こうした理由から、昔の人は仏壇を北向きに置くことを禁忌してきたといわれています。ある意味、暮らしの知恵ともいえます。現代では住宅構造も変わっていますので、日差しや換気に問題がなければ、北向きでもまったく問題がありません。

ただし、エアコンの風が直接当たったり、直射日光が当たる場所は仏壇自体が傷んでしまう可能性もあるので、避けたほうがよいでしょう。

神棚との関係

家の中に仏壇と神棚を置く場合もあると思います。それ自体はまったく問題ありません。日本は古来から「神仏習合」として両方の宗教を尊重してきましたし、現在でも「神宮寺」と呼ばれる、神社に付随するお寺もあります。

しかし、家の中での向きは注意をする必要があります。それは、向かい合わせに置かないということです。

これは、どちらかに拝礼するときに、どうしても一方にお尻を向けることになってしまうからです。できれば、平行に設置するのが一番良い方法です。部屋の構造などで、どうしても向かい合わせに置くことになる場合は、真正面を避けましょう。少しでもずらしておけば大丈夫です。

また、神棚は上のほうに置くことが多いと思いますが、仏壇の真上は避けた方がよいとされています。少しずらして、仏壇の上にならないようにしましょう。神様も仏様もどちらが上ということはないためです。

まとめ

今回は仏壇の向きについて紹介しました。仏教では仏様は全世界どこにでもいらっしゃるという教えなので、向きに決まりはありません。

宗派により推奨される方角は、可能であれば考慮すると良いでしょう。神棚との位置関係を気を付けながら、自分の家の中で起きやすい位置に、拝みやすい向きにして配置すれば問題ありません。

仏壇に関してわからないことやご相談などございましたら、いい仏壇へお気軽にお問い合わせください。

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