購入前に知りたい!神棚の選び方~造りや材質について~

神棚の素材について

神棚とは、神様を祀るためのものです。神様と一口にいってもさまざまですが、神棚で祀られるのは主に神道における神様となります。神棚は仏具店などで市販されていますが、造りや材質がものによって異なることをご存じでしょうか。そこで、ここでは購入する前に知っておきたい神棚の選び方や、使われることの多い材質、造りなどについてご紹介します。

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祀る神様によって異なる造り

神棚はどのようなものでもよいわけではありません。祀ろうとする神様によって、神棚の造りが異なります。一般家庭やオフィスなどで祀られる神様の場合だと、茅葺や板葺、桧皮葺、箱組などを選ぶのが一般的です。

商売の神様、狐神として知られる稲荷様をお祀りするのなら、桧皮葺流造りや板葺流造りなどを選びます。なお、流造りとは日本における神社建築様式の一種であり、京都の賀茂別雷神社や下鴨神社などに採用されている造りです。前方に向かって屋根が曲線に大きく反っているのが特徴です。

キッチンなど火を使用する場所では、荒神を祀ることが少なくありませんが、このケースだと御神札掛や板葺荒神様などの造りを選びます。巳様や大社様、二副神様を祀るときは二副神社、茅葺大社型を、御分霊やいわれのあるご神体などは板葺、茅葺を選びます。

このように、祀ろうとする神様によって選ぶべきものが違ってきます。正しくお祀りできるよう、適切な神棚を選びましょう。

一社宮と三社宮

1枚の扉が備わったものを一社宮と呼びます。コンパクトなサイズのものが多く、置き場所のスペースが狭いときなどに適した棚といえるでしょう。お札を複数重ねて祀ることもできます。

三社宮は、扉を3枚備えたタイプです。神棚の中ではスタンダードなタイプで、見た目にも豪奢な造りのものが多い傾向にあります。3枚のお札をお祀りするのが一般的ですが、お宮に立てかけるようにすれば複数枚のお札をお祀りすることも可能です。

神棚の材質

神棚に使用される材質は、ものによって異なります。使われている材質によって価格も違ってくるため、選ぶときには慎重にならなくてはなりません。よく使われる木材としては、木曽桧や米桧、スプルース、米ヒバ、地桧などが挙げられます。

木曽桧は伊勢神宮にも使われている木材として有名です。桧独特の香りと細かい柾目が特徴で、神具や祭具、神殿を造るのにもっとも適した木材ともいわれています。高級木材の一種なので、ほかの素材に比べて価格は高くなる傾向にあります。

米桧も高級木材の一つです。木曽桧によりも強い香りが特徴で、柾目がやや荒い特徴もあります。スプルースは、桧の代用として使用されることも多い木材です。桧とはまた違った独特の香りがあり、色は黄色みを帯びた茶色です。費用を抑えて神棚を購入したいというときに選ばれることの多い素材です。

米ヒバは、刺激の強い香りが印象的な木材です。住宅の建具などにも使用されることが多く、加工性に優れている特徴もあります。桧などに比べるとやや黄色みの強い色となります。

地桧は、比較的どこでも手に入りやすい桧材です。木曽桧よりも強い香りが印象的ですが、不快になるような香りではありません。白っぽい地に茶色やピンクがかった色が混じることも多く、いかにも木材といった質感が特徴的です。ほかの素材と比べるともっとも安価な木材のため、予算を抑えたい方におすすめです。

選ぶ際の注意点

神棚の選び方として、内陣寸法をきちんと測ることを忘れてはいけません。内陣とは、神棚の中にお札をお納めするスペースのことをいいます。扉を開けた中の寸法という解釈で問題ないでしょう。

内陣寸法は、ものによって幅や奥行、高さなどが異なります。そのため、きちんと測っておかないとお札をお納めすることができなくなる可能性があります。神社でいただくお札のサイズは一律ではありません。同じ神社でいただくお札であっても、種類によってサイズが異なることが多々あります。

せっかくいただいたありがたいお札をお祀りできないとなると、神棚を購入した意味もなくなります。きちんと寸法を確認した上で購入してください。

また、お札をいくつかお祀りするときには順番にも注意しましょう。お札を縦にして一社宮へ納めるときは、もっとも位の高いものを手前に持ってくる必要があります。三社宮だと、もっとも位の高いものを中央にお納めし、その次に高いものを向かって右側、もっとも低いものを向かって左側にお祀りします。

材質や造り、価格で選ぶことも大切ですが、内陣寸法もきちんと測ることを忘れないでください。お札をお祀りする順番にも気を付けましょう。

まとめ

お祀りする神様によって選ぶ神棚の造りが異なることを覚えておきましょう。また、お札を納める場所の内陣寸法やお祀りする順番などにも注意し、神様の住みかである神棚を心地よく整えてお迎えしましょう。

神棚やお祀りするお札について、また、神社にお参りする際のマナーを詳しく知りたいという方は、当社までお気軽にご相談ください。神式の葬儀に関する疑問やご相談もお受けいたします。

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