こんなサービス知らなかった!仏壇預かりサービスについて

仏壇預かりサービス

仏壇預かりとは、家の建て替えやリフォームなどを行う際、一時的に仏壇を預かってもらうことを言います。一般的な荷物であればレンタルルームや倉庫などに入れておけば良いのですが、大事な仏壇に対してそうした扱いをしても良いものでしょうか?一般の引っ越しや家具の配送のようにトラックに積んでも良いのか、そもそも受け付けてくれる業者はあるのか?この記事では普段は滅多に利用しないであろう仏壇預かりサービスについて、解説します。

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いい仏壇では、ご希望のエリア、仏壇・仏具の種類や特色、宗旨・宗派などの検索条件で全国の仏壇店を探すことができます。

仏壇預かりの内容

仏壇はご先祖様を祀る大事なものであり、それ自体も多くは高価で繊細な造りになっています。普段から「傷一つ付けないように」細心の注意を払って使っていることでしょう。そんな仏壇を自宅の外で保管することになれば、同じように丁寧に扱い、湿気やホコリのない環境を望むのは当然のことです。

まず候補になるのは、そうした仏壇を扱う仏壇店でしょう。しかし仏壇店は仏壇を売るのが商売であり、保管するのは対象外です。それでも自分の店で販売した仏壇については、一時的に保管するサービスを設けているところもあります。しかしあくまで購入者に対するアフターサービスであり、一般向けには受付窓口がありません。もし、買ったお店が分かっているなら、問い合わせをしてみると良いでしょう。また買ったお店ではない場合でも、仏壇のメンテナンスをお願いし、終了後もしばらく預かってもらえないか、相談してみる方法もあります。

預かってもらえる仏壇店がない場合は、トランクルームを利用すると良いでしょう。良心的なトランクルームでは、どのような商品を保管した場合でも劣化が激しくならないよう、湿度や温度の調整を行っています。一時的に仏壇を預けても特に問題はないはずです。但し、いきなり仏壇を持ち込んではいけません。そこには仏様やご先祖様が宿っているとされるからです。

移動の前後に行うこと

仏壇には宗派によって異なりますが、さまざまな仏様や、ご先祖様の魂が宿っています。そのため、仏壇を別の場所に移して保管する時には、必ず「魂抜き」と呼ばれる儀式を行う必要があります。

魂抜きは地域や宗派によってさまざまな呼び名があり、例えば閉眼供養とも言われます。仏教では、仏壇に仏様やご先祖様の魂が宿った状態で動かすことはタブーとされます。そのため、仏壇に宿っている魂を抜いてもらう必要があるのです。魂を抜かれた仏壇は「ただの入れ物」になるので、移動や保管をしても良くなります。そしてリフォームが終了するなどして再び我が家に仏壇を運び込む時には、「魂入れ」の儀式を行います。魂入れは、開眼法要やお性根入れとも呼ばれます。これにより仏様やご先祖様の魂が再び宿り、仏壇としての価値が復活するのです。これらの儀式は必ずお坊さんにお願いすることになります。

なお浄土真宗だけは他の宗派と異なり、魂を抜いたり入れたりするという概念自体がないため、この儀式は行われません。ただし入仏法要や遷座法要と呼ばれる浄土真宗独自の読経は必要です。いずれにしてもお坊さんにお願いすることに変わりはありません。

魂入れ・魂抜きの費用

これらの儀式や読経をお坊さんにお願いした場合、当然ながら費用が発生します。一般的には、儀式や読経に対する謝礼となる「お布施」、こちらに来ていただくための交通費となる「御車代」法要後のお食事代としての「御膳料」の3つが考えられます。これらの合計を払う場合もあれば、お布施だけで良いという場合もあります。これはお寺さんや地域によって違いがあるので、直接聞いてみるのが確実でしょう。金額についても、特に料金表などはない世界ですので、他の方がどの程度支払っているかを聞いたり、自分の両親に聞いたりするなどして確認します。

一般的には、お布施の相場は1万円~3万円。御車代は往復のタクシーにかかる実費を目安に、近場の場合は5000円程度を下限とします。お食事代は3000円から数千円の間で、これを含めて3万円などキリの良い数字になるよう調整しましょう。

仏壇預かりの費用や注意点

最後に、肝心の仏壇預かりサービスの費用の相場をお伝えします。トランクルームの場合は、仏壇が入るサイズの料金が、そのまま費用となります。仏壇店で保管してもらえる場合は、お店の規定や仏壇のサイズによりますが、1ヶ月で数千円から1万数千円程度です。そして、これに往復の運送費や設置費がかかります。同じくお店の規定や仏壇のサイズによりますが、数万円から10数万円が目安です。

仏壇は通常の家具以上に破損などが許されないため、多少高くなってしまうのは仕方ありません。ただし万一のこともありえます。特にトランクルームに預けるために一般の運送会社を使う時には、保証の有無を確認した方が良いでしょう。また仏壇を移動する時には立てた状態で運んでもらいます。高価な仏具や遺影は白い布に包んで自分で運ぶようにしましょう。

まとめ

仏壇は一般的な家具とは違い特殊な存在ですので、対応してくれない業者もあります。また対応している場合でも、料金や保証などはあらかじめきちんと確認しておく必要があります。魂入れや魂抜きなどの儀式や読経も欠かせません。しかしこうした仏壇の移動や保管は、経験のない方も多いことでしょう。仏壇の保管についてわからないことやお困りのことがありましたら、いつでもご相談ください。

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