御朱印を受ける前に知っておくべき5つのポイント!

御朱印を受ける前に知っておくべき5つのポイント

「御朱印(ごしゅいん)」とは、朱印を捺した公文書を指します。江戸時代まで神仏習合の時代には、心願成就や供養の目的で社寺に写経を奉納(納経)した人に受領書として発行されていました。しかし、のちに霊場巡礼の証明書として少額の金銭と引き換えに授与されるようになりました。書面には社寺独自の朱印(御宝印)や神仏名、参拝年月日などが墨書されているものが一般的です。

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御朱印の授与は参拝のあとで

御朱印は社寺ごとに個性があるため、見比べてみると楽しいものです。旅先での参拝記念や観賞用など、御朱印を収集する目的は人それぞれで、気軽なコレクションとしてスタンプラリーを楽しむ人も増えているようです。休日ともなれば御朱印を求めて行列ができる社寺もあるほどで、多くの人が神仏に親しむ好機として神職や氏子が積極的に対応している神社がある一方で、人手が足りず対応できないとして伝統的な御朱印を廃止するところもあります。
授与する社寺の認識に明確な決まりはありませんが、神社仏閣はパワースポットや観光名所である前に神仏に祈りを捧げる宗教行事の場であり、御朱印はあくまでも「参拝の証」という前提は共通しています。

いつも掃き清められた境内は散策するだけでも清々しい気持ちになりますが、拝まなければ参拝したことにはなりませんので、神社仏閣を訪れたらまず本尊や社殿に祀られている神仏に手を合わせましょう。
参拝には簡単な作法があり、境内の掲示板などで説明しているところもありますが、知らずに拝んだからといって罰が当たるわけではありません。心を込めて手を合わせることで親しみが感じられ、授与された御朱印も生きてくるでしょう。

御朱印帳を持参する

御朱印社寺によっては、あらかじめ和紙に書置きされた御朱印が準備されていることもありますが、基本的に御朱印を拝受するときには、一続きの和紙が蛇腹折りになった「御朱印帳」を持参しましょう。書置きの場合も御朱印に張ることでいつまでもきれいに保存することができます。

授かり方は、参拝のあとで社務所(授与所)に出向いて希望のページを開き、「御朱印をお願いします」と伝えます。御朱印帳はデザインも大きさも種類が豊富で、多くは文庫本サイズかB6判で持ち運びにも便利です。神社やお寺によってはオリジナルの御朱印帳(1,000円~2,000円)が頒布されていることもありますので探してみましょう。御朱印をおふだやお守りに準ずるものと考えるのか、それとも単なるパワースポットのスタンプと捉えるかは拝受する人の判断に委ねられますが、社寺や神仏の名前が入っているからには粗末に扱うことのないように注意したいものです。

小銭を用意する

気になる御朱印の価格ですが、御朱印を拝受する際は「初穂料(はつほりょう)」の名目で料金を納めます。料金には場所によってもバラつきがあり、通常は300円から700円程度ですが、2ページ分を大きく使う見開きタイプや、書き込みの多い限定の御朱印では1,000円を超えるものもあります。また、いくつかある種類の中から希望のデザインを選べるところもあります。「志納(しのう)」とは、金額を明示せず「お気持ち」を納めてくださいという意味です。高額紙幣を出して釣り銭が出ることのないように、あらかじめ小銭を用意しておきましょう。

授与時間などのルールを守る

神職不在の場合を除き、ほとんどの神社やお寺では開門時間や御朱印の授与時間が決まっています。また、書き手の不足や教理上の理由から御朱印を授与していない社寺もありますので、無理なお願いをすることは控えましょう。また、重要な行事や神事の日には窓口が閉鎖されたり、受付時間が変更になったりすることがあります。いつもなら手書きの御朱印を授与しているところでも、混雑を避けるために書置きになることもあります。参拝の予定がある場合は事前に確認しておくことをおすすめします。

基本的な礼儀を守る

残念なことに、「御朱印」を神社やお寺にとってのビジネスと捉えて過剰なサービスを要求したり、思い通りの御朱印ではないと苦情を言ったりする一部の収集マニアが問題視されています。実際の例では、書置きの御朱印に不満を訴えたり、書き手文字に不満を言ったりするケースがあるようで、御朱印の取り扱いをやめてしまう社寺もあります。御朱印には神社ごとに決まった伝統のスタイルがあり、手書き文字が達筆でなくても味わいのひとつと受け止めてありがたく拝受したいものです。

御朱印本来の意味は「参拝の証」であることを今一度振り返り、寺社との縁に感謝する気持ちを忘れないようにしましょう。

まとめ

室町時代末期からあったとされる「御朱印」。昨今、スピリチュアル・ブームで「御朱印ガール」が注目されるようになりましたが、一部マニアの作法が問題視されています。御朱印は参拝の証として社寺から授与されるもので、記念スタンプとは違います。御朱印収集の際は神仏への真摯な気持ちを忘れず、神職の業務を妨害しないよう最低限のマナーを守りましょう。これから御朱印集めや写経をはじめる上で、疑問点などあればお気軽にお問い合わせください。

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