熟練の技が光る、屋久杉仏壇の魅力

屋久杉の仏壇の魅力

仏壇は家庭で仏様をまつり、ご先祖様の位牌を納める場所です。現代では、住宅のタイプに合わせさまざまな仏壇がありますが、どの仏壇でも目を奪われるのは、繊細な細工と装飾の美しさです。もともと仏壇は、仏教の宇宙観で聖なる場所とされる須弥山を表して作られたものです。中でも屋久杉を使って作られた仏壇は、希少価値が高く人気のある仏壇のひとつです。

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屋久杉の特徴

屋久杉とは、鹿児島県屋久島に自生している杉のことを言い、特に樹齢千年以上の杉のことを屋久杉、それ未満の樹齢のものをコスギと言います。杉は、青森から鹿児島まで広い地域で見られる樹木であり、日本の特産種です。特に屋久島の杉群生は日本最大級であり、世界自然遺産にも登録されています。屋久杉を代表する縄文杉は、樹齢7,200年とされ、屋久島に自生する杉で最大級の古木として知られています。屋久杉は、風雪など自然の驚異に耐え、千年以上生き続ける、その生命力の強さから「神の宿る木」として長い間崇められてきました。1954年には、特別天然記念物として指定されており、伐採が制限され、その後、2001年には伐採も終了しています。

現在では台風などのあとの倒木や、伐採後の切り株などだけが年に数回、取り引きされるにとどまっています。そのため、屋久杉の入札は国の管理下で行われ、入札権を持った人しか参加することができません。屋久杉は、木目、色つやが独特の美しさで、すばらしい香りを持ち、そのどれをとっても代わりとなる木はない銘木です。屋久杉を使った家具などは、その美しさと希少価値の高さから世界でも高い人気を誇っています。

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屋久杉の歴史

屋久杉の伐採は、安土桃山時代に豊臣秀吉が京都に方広寺を建立する際、寄進するために島津家の命により行われたという記録があります。それまでは、古くから人々の信仰の対象であった屋久杉が伐採されることはありませんでした。江戸時代に入り、島津家の屋久島の本格的な支配が始まると、屋久杉の平木を年貢として納めるように屋久島住民に命じ、屋久杉の伐採が進みました。屋久杉の平木は、屋根板として使われました。その後、幕末までに5割~7割の屋久杉が伐採されたと推定されています。

明治時代になると、全国の森林を国有化する動きが起こりはじめ、屋久島の森林も大正時代末期にはほとんどが国有化され、国による事業が始まりました。第二次世界大戦後、戦後復興から高度経済成長期へと展開していく1955年頃には、チェーンソーが導入され、大量に屋久杉が伐採されていきました。1965年以降は、自然保護の考えが活発になり、国有林事業が縮小され、生態系を活かした事業が中心となっていきました。森林生態系保護地域が設定され、中枢部の伐採は禁止され、周辺部のみ生態系を守りつつ、利用することになりました。1993年、日本で初めての自然遺産として世界遺産登録され、2001年以降は屋久杉の伐採は完全に終了しています。

屋久杉仏壇の魅力と他の仏壇との違い

木目が美しい屋久杉仏壇の価格は、材料と完成までの手間の2つで決まると言われています。屋久杉はその希少性から、人気が高く、屋久杉を使った仏壇は高級品とされています。杉はまっすぐに伸び、軽く、加工しやすいことから、長い間、生活に欠かせない木材として広く利用されてきました。特に千年以上の長い年月の間、ゆっくりと成長してきた屋久杉は、緻密で樹脂分が多く腐りにくく、丈夫な材質です。詰まった木目は美しく、独特の香りと神秘的な佇まいは、ご先祖様をまつる仏壇にふさわしい素材と言えます。壁面、欄間など細部にまで熟練の職人が手掛けた彫刻は、圧倒的な存在感があり、まさに芸術品と呼べるでしょう。

また、素朴ながら優雅な美しさの無垢材を引き立てるデザインが多く、仏間やリビングなど部屋のタイプを選ばずに置けるのも魅力のひとつだと言えます。華美な金仏壇や、他の唐木仏壇などとは違った魅力があるのが屋久杉仏壇の魅力なのです。

屋久杉仏壇ができるまで

どのようにして屋久杉仏壇が作られるのか、その製造のプロセスの例をご紹介します。

1)入札
国の管理下で行われる屋久杉の入札は、入札権を持った業者のみが参加することができ、年に2~3度だけ鹿児島本土に屋久杉が運び出され入札が行われます。現在は、台風などで倒木したものや伐採後の切り株のみが入札に並びます。

2)乾燥/製材
約7年もの長い間、乾燥させます。

3)木取り
熟練の職人による目利きで杢目を読み、各パーツに合わせ、木取りが行われます。この木取りが仕上がりの良さを左右します。

4)木地の加工/彫刻/研磨
屋久杉の性質を知り尽くした職人の手によって、ひとつひとつ丁寧に各パーツの加工が行われます。

5)組み立て/微調整/下塗り~本塗り
仕上げられた各パーツを組み立てていきます。屋久杉の美しい木目が引き立つように、下塗り~本塗りを行います。
(参照:九州銘木http://www.yakusugibutudan.com/home.html#skills)

まとめ

仏壇は、ご先祖様や故人との対話をする大切な場所です。長寿で古くから「神の木」として崇められてきた屋久杉で作られた仏壇は、美しさと丈夫さなどから、長く使用するのにおすすめの仏壇だと言えます。無垢材で作られた屋久杉仏壇は、さまざまなデザインがあるので、お部屋に合うものを探してみましょう。初めて仏壇を用意するので、選び方が分からない、無理のない価格のものを選びたいなどお悩みの方は、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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