結婚式の挙式前に行うお仏壇参り 知っておくべき作法とマナー

結婚式の挙式前に行うお仏壇参り 知っておくべき作法とマナー

お仏壇参りとは、新婦が新郎家の仏壇にお参りをして、ご先祖様に「これからよろしくお願いします」という意味を込め、挨拶することをいいます。福井県、石川県、富山県の北陸地方などで伝わっている習わしのひとつです。かつては結婚式の当日に行われていましたが、当日はいろいろと準備も多く慌ただしいため、現在では、結婚式の数日前に行われることが多いようです。ここではそんなお仏壇参りについて、手順などを詳しくご紹介します。

後悔しないお仏壇選びのための総合カタログをプレゼント!後悔しないお仏壇選びのための総合カタログプレゼント!

  • 購入する時の注意点とは
  • 価格・サイズ・設置例を詳しく
  • 我が家にぴったりのお仏壇とは
  • お仏具の役割やお飾りの仕方
  • ご安置のポイント
  • お仏壇Q&A
  • お仏壇選びステップガイド
  • リビングルームにあうカタログ
上記の資料請求(無料)はこちら

都道府県一覧から仏壇店を探す

いい仏壇では、ご希望のエリア、仏壇・仏具の種類や特色、宗旨・宗派などの検索条件で全国の仏壇店を探すことができます。

一般的なお仏壇参りの手順

一般的なお仏壇参りの手順お仏壇参りの一般的な手順は以下の通りです。
(1)新婦が実家で、白無垢や色打掛などの花嫁衣装をまとい、身支度をします。
(2)新郎宅へ出発の連絡をします。新郎側は、新婦を玄関先で出迎えます(新郎側が新婦の家に迎えに来る場合もあります)。
(3)新郎宅に着いたら、仏壇の前に正座をし、礼をして鈴を鳴らし、線香をあげて手を合わせます。和菓子や果物などの供物があれば、この時にお供えをします。

お仏壇参りは、結納と同時に行われる場合もあります。その場合の流れとしては、以下のようになります。
(1)新婦が実家で身支度をする。
(2)新郎宅へ出発の連絡をし、新婦宅へ向かう。
(3)結納式を行う。
(4)親族の紹介を行う。
(5)仏壇にお参りをする。
(6)ご近所へ挨拶をする。

お仏壇参りの服装は?

かつては結婚式当日に行われることが多かったため、新婦は実家で、白無垢などの花嫁衣装を身に着けて、支度を調えてから行われていました。そのため、お仏壇参りは花嫁衣装で行われるのが一般的でした。
この花嫁衣装も地域によって違いがあり、白無垢で行われたり、色打掛で行われたり、黒引き振袖で行われるところもあります。
新郎側の両親や親族からはどの衣装でもよいといわれるかもしれませんが、衣装が決まったら、事前に報告して了承を得ておくと安心です。

結婚式と別の日にお仏壇参りをするのであれば、平服でも構いません。ただし、ご先祖様への挨拶の場ですので、ジーンズやジャージなどは避けましょう。女性ならワンピースやブラウスにスカート、パンツなど、ラフすぎない素材と柄を選んでおくのが無難です。男性の場合は、シャツやジャケットにスラックスなどが一般的です。ハーフパンツなどはカジュアル感が強くなりすぎるので、避けた方がいいでしょう。

神前結婚式の伝統的風習

花嫁行列お仏壇参りは、北陸地方などで神前式を挙げる場合に行われる、家と家をつなぐ伝統的な風習のひとつといわれています。お仏壇参りのほかにも、「参進の儀」「合わせ水」「花嫁のれん」などの伝統的な行事があります。
「参進の儀」は「花嫁行列」とも呼ばれるもので、雅楽の調べの中、神職や巫女を先頭に、新郎新婦、親族が列になって神殿まで歩いていく儀式です。一歩ずつゆっくりと歩みを進めることで、参列者の気持ちをひとつにするという役割もあるといわれています。新郎新婦がさす朱色の和傘が印象的な、古式ゆかしい儀式です。広い境内のある神社で行われることが多いようです。
「合わせ水」の儀式は、新婦が新郎宅に到着した際に行います。玄関先で、竹筒に入れてきた新婦の実家の水と新郎宅の水を合わせたものを、「カラワケ」(素焼きの盃)に注ぎひとくち飲むというものです。
水をひとくち飲んだ後は、「カラワケ」を地面にたたきつけて割ります。盃を割るのは、「元には戻らない」という決意が込められているといわれ、割れた盃は、ほうきで掃かずに手で拾って片付けます。

地域によって盃の水は、新郎宅の朝一番の水であるところや、ひとくちだけではなく飲みほすというところもあります。「一生この家の水を飲みます」という意味があり、福井県ではこの儀式は「一生水」または「一升水」とも呼ばれています。

「花嫁のれん」は、江戸時代末期から明治初期より、石川県を中心とした北陸地方の庶民の間で生まれた風習といわれています。まず嫁入り道具として持参した花嫁のれんを、新郎家の仏間の入り口に掛けます。そして結婚式当日に、新婦がそののれんをくぐってお仏壇参りをし、ご先祖様に挨拶をします。そこで初めて嫁入りすることが認められ、その後、結婚式を始めるというのがこの地方の習わしといわれているのです。花嫁のれんは加賀友禅で仕立てられ、新婦の実家の家紋が入れられます。使用されるのはわずかな時間ですが、娘の幸せを願う両親の想いが込められた、貴重な嫁入り道具のひとつといわれています。

お仏壇参りは地域差が大きい

お仏壇参りは、地域差の大きい風習です。衣装や手順なども異なりますし、お仏壇参り自体を行わない地域もあります。
お仏壇参りを行う場合には、新郎側の両親や親族に、どのような手順で、どのような服装で行うのかを事前に確認しておくことをおすすめします。そうすることで、当日の進行がスムーズになるだけでなく、お互いの認識のズレもなくなり、結婚前の大事な行事を気持ちよくこなすことができるでしょう。

まとめ

お仏壇参りは、ご先祖様の存在を改めて感じられる貴重な機会でもあります。最近は仏壇を置いていない家もありますが、地域によっては、ご先祖様や家と家とのつながりを重んじる行事が伝統となっているところもあります。これから神前式をお考えの方は、お互いのご先祖様へ挨拶をする際の参考にしてみてください。
仏壇についてわからないこと、知りたいことがあれば、お気軽にお問い合わせください。仏壇にまつわるさまざまな相談に対応させていただきます。

後悔しないお仏壇選びのための総合カタログをプレゼント!後悔しないお仏壇選びのための総合カタログプレゼント!

  • 購入する時の注意点とは
  • 価格・サイズ・設置例を詳しく
  • 我が家にぴったりのお仏壇とは
  • お仏具の役割やお飾りの仕方
  • ご安置のポイント
  • お仏壇Q&A
  • お仏壇選びステップガイド
  • リビングルームにあうカタログ
上記の資料請求(無料)はこちら