子どもに教えたいお仏壇マナー

自宅に仏壇がある家庭の数はだんだん少なくなってきています。これは、子どもが仏壇に接する機会も少なくなっているということです。仏壇に接する機会が少ないと、マナーを教えることもできません。しかし、こどもの日が近づき、祖父母や親族の家を訪問するときは、多くの場合仏壇に接する機会ができます。これが仏壇のマナーを教えるチャンスです。では、具体的にどのような仏壇マナーを教えると良いのでしょうか。また、仏壇マナーを教えることで、どのような教育ができるでしょうか。この記事で詳しくご紹介します。

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仏壇にお参りするときのマナー

宗派によって、若干お参りの作法や手順が異なりますが、一般的な流れをご紹介します。

1.仏壇の前で正座し、ご本尊様に一礼します。
2.お供え物を仏壇に供えます。このとき、お参りする人が文字を読める向きに供えるようにします。
3.ろうそくと線香に火をつけ、合掌します。
4.ろうそくの火を消し、もう一度一礼したのち下がります。

ろうそくの火を消すとき、息を吹きかけるのは厳禁です。手であおいで消すようにしてください。火を消すための仏具が置かれていれば、持ち主の許可を得てから使います。

お供え物は、亡くなった祖先ではなく、仏壇の中央にいる仏様(阿弥陀様・親鸞聖人・蓮如上人)に向けて供えるものです。これは、仏様への敬意を表すためといわれています。しかし、お供え物を選ぶときは、故人が好きだった食べ物や飲み物を選んで差し支えありません。ただし、日持ちがしない生ものや、においが出やすい食べ物・飲み物・タバコは避けましょう。焼き菓子、果物、ろうそく、線香、日持ちしやすい供花などがおすすめです。

仏壇へお供えするものは、「五供(ごく)」と呼ばれ、次のものを指しています。

・香…線香
・花…供花
・灯燭(とうしょく)…ろうそく
・浄水…水やお茶(ただし、浄土真宗は供えません)
・飲食(おんじき)…普段自分達が食べている主食(ご飯が多い)

線香のあげ方

線香をあげる目的は2つあります。1つはお参りする本人の身と心を清めることです。もう1つは、線香の香りをご先祖様や仏様へ届け、供養することです。
線香をあげるルールは、宗派によって若干違います。簡単にご説明します。

曹洞宗…線香1本を立てて供える
真言宗…線香3本を、奥に1本・手前左右に1本ずつ立てる(正三角形になる)
浄土宗…線香1本を立てて供える(1本を半分に折り、寝かせて供えるところもある)
浄土真宗…線香1本を、香炉の幅に合わせて折り、火がついた側を左にして、寝かせて供える
天台宗…線香3本を立てて供える

すべての宗派に共通していえるのは、線香の炎を消す際に息を吹きかけることはろうそくと同様に厳禁だということです。また、どの宗派でも、仏様を思って線香をあげることが最も大切です。

鈴や木魚は鳴らすべきかどうか

こどもの日に合わせて祖父母や親族の家に行くと、お鈴や木魚を見た子どもは面白がって、遊び半分に鳴らしてしまうかもしれません。しかし、本来の使い方を最初に大人がきちんと教えることが重要です。

お鈴も木魚も、お参りをするのみの場面で鳴らすことはありません。どちらも、お経を読むときに使われます。神社の鈴とは違い、自分が仏壇の前に来たことを知らせるためのものではないのです。
お鈴は、お経を読み始めるときと終わるときの合図のために鳴らし、木魚は、読んでいる最中に拍子をとって精神統一をはかるために用いられています。
木魚が魚の形をしているのは、魚は眠っていても目を閉じることがないからです。木魚をたたくリズムは一定であり、たたいているうちに僧侶が眠気に襲われることもあります。この眠気覚ましのため、「目を閉じずに眠る魚」にあやかってたたき続けています。
子どもがまだ幼く、大人の話を理解できない年齢の場合は、お鈴も木魚も子どもが触れることがないよう、保管場所を考える必要が出てくるかもしれません。

 仏壇マナーを通した子どもへの情操教育

情操とは、美しいものや素晴らしいもの、優れたものなどに接したとき感動できる、豊かな心のことです。このことから、情操教育は、情操豊かで健全な発育を目的とする教育を指しています。
現代の日本では、物が溢れかえっている状況が続いていますが、物質的な豊かさ以上に心の豊かさが求められています。故に、情操教育の重要性が注目されているのです。
2015年の秋、線香のトップメーカーである日本香堂と、教育評論家の尾木直樹氏が、「子ども達の『供養体験』と『やさしさ』の関係性」の調査を共同で行いました。
(参考:
https://www.nipponkodo.co.jp/blog/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%A6%99%E5%A0%82%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/2116.html)
これによると、仏壇にお参りする習慣を持っている子どもは、他者を理解し共感する傾向が高いという結果が出たとのことです。仏壇に対して祈る行為が、子どもの心の中に優しさを生み出し、ひいては情操教育につながると考えられています。
大人が見本を示すことで、子どもが仏壇にお参りする作法と心を伝授したいものです。

まとめ

子どもが仏壇マナーを身につけることにより、心も成長する可能性が高いことが分かりました。宗派による違いは、場合によっては許容されることもあります。一番大切なことは、心静かに仏様を思ってお参りすることでしょう。
仏壇マナーを子どもに細かく聞かれて困ってしまった、自分が知っている知識が合っているか確かめたいなど、仏壇に関するどんなことでもお気軽にご相談ください。

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