手合わせを継続できるのが本来の仏壇
明雅堂で取り扱っている商品は、ミニ仏壇や厨子などの小さなサイズの仏壇・仏具で、その中でも厨子を主力にしています。厨子とは、聞き慣れない人がいるかもしれませんが、本来は仏像を安置する仏壇で、最近は位牌などを安置する人も増えてきています。
小川さん親娘が厨子にこだわりを持っているのは、一つは仏壇の置き場所の問題で、「大きな仏壇は、小さなマンションなどには置けません。ミニサイズの仏壇もありますが、厨子はさらにコンパクトで、デザインもシンプルなので、どこに置いてもおかしくありません」(小川オーナー)と言い、老人ホームに持って行く人や家具の一つとして購入する若い人などもいるそうです。
こだわりのもう一つの理由は、「大きく立派な仏壇は、造りが複雑であったり仏具類も多いために、日々のお手入れが大変です。せっかく立派なものを買われても、ほこりをかぶってしまってはお仏壇がかわいそうです。厨子は、シンプルな造りなのでお手入れが簡単ですし、お供え物もあまり形式にこだわる必要もありませんので、毎日継続して手を合わせやすいのです。手を合わせることを継続できるのが、本来の仏壇だと思うのです」と今年36歳の雅美さんは言います。
毛筆手書きの礼状にお客が感動
ネット通販の弱点は、実物を見られないこと。消費者が使い慣れた商品ではともかく、一生に1度くらいしか購入しない仏壇では、10万円前後の手頃な価格とはいえ、実物を見て確認してみたいという消費者も少なくないはずです。
この消費者心理対策としては、一つはネット上で見せる商品写真の表現を工夫。当初は正面ワンカットだけしか掲載していませんでしたが、今は主要部分の拡大写真や内側の写真なども載せており、「実際に商品を目の前にしたとき、お客さんがチェックしたくなるような部分については写真で情報提供するようにしています」(雅美さん)とのことです。
さらに同店では、注文があった商品は、メーカーから直送することはせず、一度手元に取り寄せて自分たちで検品し、証明書を付けて顧客宅に送っています。わざわざそこまでするのは、プロの目でみた検品と、一般の人たちが見た商品の印象は異なることがあるからだそうです。「例えば、木目の形が良くないので気に入らないと言われるような方もいますので、お客様の目線でしっかりチェックするようにしています」(雅美さん)。
女性ならでは、主婦ならではの販売姿勢と言えそうですが、商品発送時には、小川オーナーの毛筆での手書きの礼状も同梱しているそうです。ネットショップは直接お客さんと接することはないので、少しでも感謝の気持ちを伝えるために、そうしているのだと言います。「検品したり、手書きでお礼状を書いたりまでするのは、正直なところ大変ですが、お客様からは、礼状をもらってうれしかった、感動したなどとのご返事をたくさんいただいており、私たちの励みになっております」と小川さん母娘は語っています。
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