1. 法要の仕方と作法

法要の仕方と作法

ここでは、法要を行うまでの準備、法要の心得や作法、費用について説明します。
事前に知識を得ておくと、心配なく法要を営めます。

法要の準備

年忌法要を行う場合は、法事を営む旨を壇那寺の住職に、遅くても1カ月前までには相談し、それから日時と場所を決めましょう。 営む場所は自宅や壇那寺が一般的です。
日程は故人の祥月命日(亡くなった月日)が普通ですが、変更する場合は命日より早目に取り決めましょう。

参会者は、一周忌までは親族の他に、近親者、友人、知人など故人がお世話になった方を招きます。
三回忌以降は親類縁者や身内が中心となります。 案内や通知は電話連絡でも構いませんが、普通は葉書か封書を発送します。

出席者の人数を確認できたら、引出物を用意します。
引出物の表書きは、黄白あるいは銀一色ののし紙に、上に「粗供養」「志」とし、下に施主の家名を、右肩に故人の戒名・法名と何回忌の供養かを筆で書きます。法事の後に会食の席を設ける場合は、料理店に日時、人数を事前に伝えておきましょう。

自宅で法事を行う場合は、お仏壇を掃除しておきます。
また、年回にあたる精霊の塔婆を、お墓にたてることもありますので、お墓は法事の前日までにはきれいにしておきましょう。塔婆供養をする際は、早目に壇那寺に依頼しておくことが大切です。

法要の心得

席次を決める時、遺族は招いた親族とともに祭壇に向かって右側の親族席に、祭壇に向かって左側は、参会した故人の知人や友人、世話役にします。会場に場所の余裕がない時は、前方に遺族、後方に親族一般が続いて着席します。
法事の服装は、葬儀から初七日、満中陰までは、遺族は男女とも正式な喪服着用が礼儀です。
一周忌や三回忌などは略礼でかまいませんし、七回忌以降は少しずつ略式にして平服でもかまいません。しかし、寺院や霊園で法事を営む時は、自宅で行うよりも正式な服装にするべきでしょう。いずれにしても数珠は必ず持ってください。

寺院で営む時以外、僧侶を自宅に呼んだ場合、出張費としてお布施とは別封で「御車料」を包みます。到着した時は、施主は必ず玄関まで出て迎えましょう。

法事の祭壇前には、金襴もしくは緋や紫の座布団をしいて、導師用の席を設けます。施主は法事の開始と終了時には、僧侶や参会者一同に向かって簡単に挨拶を述べましょう。
導師を勤める僧侶の合図で焼香が始まりますが、その時、施主が一番に焼香し、その後、血縁関係の濃い順に焼香をしていきます。
焼香がある時は、導師は脇に寄りますので、その時に正面の導師用の座布団は脇にずらして、導師の席としましょう。

読経と法話が終わってから、僧侶を別室へ案内し、謝礼としてお布施を渡します。 のし袋(不祝儀袋)に「御布施」と書き、家名または施主の姓名を記します。水引きをかけるのが正式で、水引きの色は黒白、黄白、または銀一色とします。

参加者の心得

施主からの案内通知を受けたら、できるだけ早く返事をしましょう。できれば返信を出す前に、電話を入れておくのがよいでしょう。止むを得ない事情で出席できない場合は、早目に欠席の連絡をしましょう。
そして、法事が三回忌までの時は「御仏前」を送ります。故人と特に縁が深い場合は、この他に香や供花、もしくは御供物料、供花料を届けます。服装は、略式喪服もしくは地味な外出着が一般的です。男性なら紺やグレーの背広、女性は地味な色彩のスーツやワンピースでかまわないでしょう。
七回忌以降の法事であれば、それ以前よりも、もう少し軽い服装にしてもよいといわれています。もしも案内通知に服装についての指示があれば、それに従いましょう。
また、数珠は必ず忘れず持参してください。

法事に招かれたら、「御仏前(「御香料」もしくは「御香資」ともいいます)」を包み供物を持参するのが常識です。ただし、自宅以外の寺院や墓前での法事では、供物が用意されていますし、同じお供えが重なることもあります。ですから、「御供物料」として持参することもあります。
不祝儀袋に「御仏前」(四十九日までは「御霊前」)、「御供物料」を表書きして、下に姓名を書きます。水引きの色は、黄白か銀白がふさわしいでしょう。この「御霊前」の包みや供物は、本来霊前に手向けるものですが、受付けがあれば接待係の遺族に、なければ直接施主に渡しましょう。
また、塔婆をたてる時は、「御塔婆料」として施主に渡します。
焼香には、祭壇へ進行して行う場合と、自分の席で行う「回し焼香」の2通りがあります。一般的作法としては、焼香台のある仏前に進み、本尊・遺影・位牌を仰いで合掌、礼拝をします。
次に焼香の抹香をつまみ、念じて香炉へ焼香し、最後に合掌、礼拝をします。

ご法事の会食(お斎)について

お斎とはサンスクリット語の「ウポサタ(清浄)」から由来しており、僧侶が午前中にとる食事、または法要後の会食をいいます。お斎をする場所は法要を営む場所や予算などによって異なります。
自宅や寺院、ホテル、会館などで法要をした場合は、その場に仕出しなどを取って行ってもかまいませんし、レストランや料亭を予約して行ってもよいでしょう。

本来はお斎も法事の一部ですから、導師を勤めた僧侶は必ず正面中央、一般的には祭壇(お仏壇)の前に座ってもらいます。 お膳・お酒などは、必ず僧侶から先に差し上げます。
四十九日までの法事でのお斎は、本来なら精進料理にするべきですが、現在ではほとんどこだわることはありません。ただし、仕出しや料亭に予約注文をする際には、慶事用の料理を省いてもらうために、法事の席であることを伝えておきましょう。

お斎を始める時、施主は参会者に対して、挨拶をします。
終了の時にも施主は挨拶をして、漫然とした会食にならないように留意します。なお、僧侶によっては「食前のことば」「食後のことば」を唱えたり、場合によっては「献盃」の発声がされることもあります。食事は1~2時間を要しますが、折をみて引出物が配られます。参会者のお膳の前に供物のおすそ分けがあれば、一緒に配りましょう。
引出物は1世帯に1つずつ用意します。
事情によりお斎を設けることができない時は、参会者に折り詰めを持ち帰ってもらうようにしましょう。 お酒の小瓶を添えるとなおよいでしょう。

法要の費用

法事に関しては、その規模を決めて予算を立てます。
一周忌の場合は友人、知人、葬儀の世話役なども招き、全部で20~30人くらいが一般的な規模とされています。
次に、法事を営む会場です。
壇那寺の本堂や会館で営む場合、借りる際に会場の規定がありますので、よく確認しましょう。寺院で法事を行う時、一般的に本尊への供花と供物などが必要です。お斎の費用としては、自家製か仕出しを頼む、または料亭に出かけるという方法があります。仏前に供える膳は精進料理でなくてはなりませんが、お斎は一般的には精進料理にこだわっていません。
もしも料亭へ出向く場合は、移動費用も考慮して予算を立てる必要があります。都合によってはお斎を省略し、参会者に引出物と一緒に折り詰めを持って帰ってもらうこともあります。
引出物は1世帯に1個ですが、故人の仏前と僧侶にも引出物は渡しますので、計算に入れるのを忘れないでください。

導師を勤めた僧侶には、「御布施」「御膳料」「御車料」を包みます。
塔婆をたてる時には「御塔婆料」もまとめて渡しましょう。
また、これとは別に法事の機会に、お世話になっている壇那寺に、仏具などの供養の品を贈ることも大切でしょう。
なお、三十三回忌や五十回忌は、故人にとって霊が浄化され、先祖に昇華する大切な法事で、これから先は先祖の霊に融合していくとされています。ですから、永代供養のためにある程度のお金をおさめ、今後の供養をお願いしておきましょう。

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