1. お彼岸とお盆

お彼岸とお盆

お彼岸やお盆の風習は、日本の古来からの民俗的なお祭りと、仏教の思想や中国の思想が混ざり合ってでき上がったものです。

お彼岸

日本では古来から、春分には豊穣を祈り、秋分には収穫に感謝して、太陽にお祈りをしました。中国から暦が伝わる以前には、お正月よりも、穀物の種まきや収穫に合わせた春と秋のお祭りが重要だったようです。
「お彼岸」は、春分と秋分を中心にした前後三日間を指します。この時期にお墓参りをして、お坊さんにお経をあげていただいて先祖の霊を供養します。
仏教で「彼岸」とはあちらの世界、つまり「涅槃」の世界、あるいは「極楽浄土」のことです。

彼岸に至るための6つの徳目の修行を「六波羅蜜多」といいます。「布施」、「持戒」、「忍辱」、「精進」、「禅定」、「智慧」の6つです。 これらを春分・秋分の前後に毎日1つずつ実践するために、「お彼岸」が春分・秋分の前後3日間と決められました。

日本では僧が「彼岸に到る」という教えを、春分の種蒔きの時期と秋分の刈入れの時期という農民が田圃で働いている頃に説いて回ったため、春分・秋分と仏教の「彼岸」の思想が独自に結びついたのです。 こうして、「彼岸」に往生したであろう先祖の霊を供養することになりました。また、春分・秋分は太陽が真西に沈むので、西方浄土を想うには適していますし、ちょうど日のバランスとれたこの日が仏教の中道の思想にも会いました。

お盆

日本では古来、旧暦の1月15日の満月の日と、7月15日の満月の日に、年を越す「お正月」のお祭りと、半年を越す「お盆」のお祭りをしていました。満月の日は、エネルギーの満ちた日だからです。
これらの日の前後には、あの世から先祖の霊をお迎えし、おもてなしをして、お送りしました。先祖の霊は、「お正月」には新しいエネルギーをもたらし、「お盆」には穀物の実りを見守りました。

お盆の起源は、ペルシャで行われていた祖霊のお祭り「ウルヴァン祭」、「フラワシ祭」だと言われています。7月15日にインドの仏教ではこの影響でか「盂蘭盆会(ウラバンナ)」という行事が行われ、また、中国では道教の「中元」の行事が行われました。日本ではこれらの4つが結びついて、現在の「お盆」になりました。

「盂蘭盆会」は、お釈迦様のお弟子さんの目連が餓鬼道に落ちた母を供養で救ったことに基づく行事です。先祖の霊が受けている苦しみを救うための供養を行います。
一方「中元」とは、地の神々を統率して、人々の罪を許す神の誕生日を祝う日です。

「お盆」にはご先祖様の霊をお迎えする「精霊祭」をします。多くの地方では、13日の朝に「盆(精霊)棚」を作って、先祖の霊をお墓からここにお迎えします。「盆棚」には位牌の他に様々なものをお供えします。そして16日には、お送りします。お招きするご先祖様の霊が迷わないようにと灯すのが「迎え火」です。盆提灯はこれと同じ意味を持ちます。
故人を最初に迎える「新盆」には、新盆提灯として絵柄や家紋のない白い提灯と、絵柄のついた提灯によって霊をお迎えする地方が多いようです。
ただし、浄土真宗では、浄土に往生した先祖の霊は、戻ってこないと考えます。ですから、「お盆」には「盆棚」は作らず、仏様とお先祖への感謝を捧げます。

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