1. お線香

お線香

お線香・お香の香りは、私達の心や空間を浄めて、聖なる空間を作ってくれるので、世界中で宗教的な意味を持って使われています。日本でも仏教や供養の儀式で古来から使われてきました。
お香は仏様やご先祖様に楽しんでいただくと同時に、私達自身も楽しむことができます。
仏様は香煙に乗って、私達の前に現れると考えられることもあります。

お線香について

日本におけるお香の歴史は、聖徳太子の時代に淡路島に香木「沈香」が漂着したのがはじまりとされています。
それ以来、インドの風習をそのままに、仏前を浄めるための供香として主に寺院で用いられてきました。お線香の起源には諸説がありますが、広く使われるようになったのは江戸時代からのようです。

現在では一般的に、仏事に使用するものを「お線香」と呼び、それ以外の場で、空間に芳香を漂わせる目的で用いられるものを「お香」と呼ぶようになっています。
最近では、アロマテラピーとして、香りが心身に与える効用が研究され、用途によって使い分ける人が増えています。
仏事用のお線香・お香と、他の目的用のお線香・お香には習慣として違いがありますし、各宗派によって供養の作法に違いがあります。 ですが、あまり厳密に考えないで、その時の気分や好みによって楽しみながら、ご供養をするのもいいのではないでしょうか?

お線香の種類

お香には形や素材、使い方によって様々な種類があります。

「匂い線香」と「杉線香」

一般のお線香は、「匂い線香」と呼ばれ、クスノキ科の椨(たぶ)の木の樹皮をベースにして作られています。
これに対して杉の葉を素材にしたのが「杉線香」です。これは主にお墓参りなど屋外で使われます。

「渦巻き線香」と「坐禅香」

渦巻き型のお線香は長時間燃え続けるので、広い空間や玄関などの空気の流れの多い場所に適しています。
また、禅堂では「坐禅香」と呼ばれる長さが70cm以上もあるお線香が、大型の香炉に立てて使われます。逆に短時間で強い香りを出すためには、円錐型(コーン型)のお香が使われます。

「きざみ香(焼香)」と「塗香」

「焼香」は炭火の上で焦がすように焚く、お香の燃やし方です。
普通の直接お香に火をつける燃やし方は、「焚香」と呼びます。お焼香に使う「きざみ香」は、様々な香木や香料を細かく刻んで調合したお香です。
もっと細かく粉末状にしたお香に、「塗香(ずこう)」と「抹香(まっこう)」があります。 「塗香」は少量を手や体に塗って、心身を清めるために使います。「抹香」は焼香の時などに、長時間くゆらせて焚いて使います。
また、口に含んで使う「含香」もあります。

「香木」と「合香」

「香木」には大きく分けて「白檀(びゃくだん)」と「沈香(ぢんこう)」があります。
「沈香」の中でもベトナム産の「伽羅(きゃら)」は珍重されています。「香木」は小さく刻んだりして香炉で焚いて使います。純粋な「香木」に対して、複数の香料を調合して作るお香を総称して「合香(あわせこう)」と呼びます。

「練香」と「印香」

各種の香料を粉末にして調合し、一般に丸薬状にした合香が「練香(ねりこう)」です。
鑑真和尚によって伝えられ、貴族達に好まれました。梅花型など様々な型の板状に成形した合香を「印香(いんこう)」と呼びます。 どちらも香炉の中で薫じて香りを楽しみます。

「匂い袋」

香料をきざんで袋につめたお香が「匂い袋」で、防虫の効果と共に香りを楽しみます。
身につけたり、吊るしたり、たんすの中に入れて衣服のうつり香を楽しみます。使い方や効用から「掛香」、「防虫香」と呼ばれることもあります。

「座敷香」と「香水香」

様々な漢方香料などを調合した和風の香りを楽しむためのお線香を「座敷香」と呼びます。
最近は様々な洋風のモダンな香料を入れたお線香も作られています。これらを総称して「香水香」と呼ぶことがあります。

各宗派のお焼香とお線香の作法

お線香の焚き方、お焼香の仕方には、宗派ごとに作法の違いがあります。
表にまとめましたので、参考にしてください。

宗派 お焼香 お線香
天台宗 (1-)3回 頭におしいただく (1-)3本
真言宗 3回 頭におしいただく (1-)3本
浄土宗 (1-)3回 頭におしいただく (1-)3本
浄土真宗
本願寺派
1回 折って横にする
浄土真宗
大谷派
2回 折って横にする
臨済宗 1回 1本
曹洞宗 2回 頭におしいただく 1本
日蓮宗 (1-)3回 頭におしいただく 1本
日蓮正宗 (1-)3回 頭におしいただく (1-)3本 横にする

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